OK!GoogleやHey!Siriなどの音声入力に違和感を感じなくなってしばらく経つ。少し前までは夢にも見なかった音声でなんでもできてしまう時代が今すぐそこに来ているのだ。音声入力はスマートフォンには勿論、音声入力で日々の生活をサポートするスマートスピーカーが登場した。有名なのはAmazon EchoやGoogle HOMEだろう。私はスマートスピーカーの中では早めに登場したAmazon Echoに興味を持った。
AIアシスタントを搭載したスピーカーがスマートスピーカーという定義に当たる。日本ではAIスピーカーとも呼ばれるのだ。AIアシスタントといえばSiriが身近だろう。Amazon Echoに搭載されてるAIアシスタントはAlexaだ。Amazon Echoにアレクサと呼びかけると命令ができる。それは「アレクサ、音楽かけて」など。アレクサができることは音楽をかける、予定表の作成やアラームの設定。天気や交通情報などのリアルタイムの情報が提供できるのだ。
このように、便利なAmazon Echoだが2018年5月下旬にとある問題を起こしてしまった。Alexaが家族の会話を録音し、連絡先リストの一人のその内容を送ってしまったのだ。この件をAmazonは認め謝罪したとのこと。音声アシスタントは常にユーザーの声に耳を傾け音声コマンドがサーバーに保存されてしまう。この件は偶然に偶然が重なったケースのようだが、AIに情報を覚えさせるということは同時にプライバシーも侵害されていくということだ。2017年にインターネットに接続可能なオンライン人口の内スマートスピーカーを所有していた割合は、米国が21%、メキシコが15%、中国とインドが14%で、日本は8%という。大変便利とみられるスマートスピーカーだが、プライバシーの問題や普及率など様々な問題をまだ抱えているように思う。音声入力でキーボードを打つ人や、Siriを使っている人は少なくとも私の周りでは見受けられない。しかし、日本でのスマートスピーカーの普及率を考えると、日本人にはあまり合わない代物なのではないかと考える。今後スマートスピーカーは普及率や、プライバシーを大切に守れるかなど様々な課題をクリアしないと質の悪い代物へと変化してしまうのだろうと思った。