前回のプレゼンテーマであったHAIはロボットと人間が助け合える素晴らしい技術である。
今回論文を書くにあたって一つの疑問にたどり着いた。
ロボットと人間の共生は可能なのだろうか。
近年、家庭用お掃除ロボット『ルンバ』店頭で見かける人型ロボット『Pepper』など私たちの周りには名の知れたロボットが複数存在する。
最近では癒しを目的としたロボットペットの登場により、家庭用ロボットの需要が拡大している。
とくに人手不足が深刻化されている介護現場やその他いろいろなところでロボットに向けられる期待はとても大きい。
実際どのくらいロボットが導入されているのだろうか。
介護現場を例にこちらの図を見ていただきたい。
現在、介護用ロボットを導入している施設は全体の約3割という結果となった。
「いいえ」と答えた残りの7割の施設は導入しない理由としてこれらを述べている。
半数以上の人が「価格が高い」と答えている。
この価格問題は介護現場だけでなくロボットと人間の共生社会を目指すための最大の課題である。
犬型ロボットaiboは現在トータルで約30万円。
これはペットロボットであるからこの価格で作れるのである。
もっと実用的なロボットを作るとなると価格は一気に一桁以上は跳ね上がるだろう。
共生を目指すのであれば圧倒的な普及率が必要となる。
そのためにはまず第一にコスト問題を見直すことが重要であると私は考える。
ロボットを大量生産し安価なものに近づけることができるのであれば共生社会は可能になるだろう。
以上のことから「ロボットと人間の共生は可能であるか」というテーマに対して私は、ロボットと人間の共生は可能であるが、まだ数年かかるという考えに辿り着いた。