G20033 限りのないゲーム

2021/07/27

大阪芸術大学附属大阪美術専門学校

デジタルデザインコース G20033 末川桃佳

限りのないゲーム

 2004年に『MONSTERHUNTER』第一作目が発売され【ハンティングアクション】というゲームジャンルが確立されて以来、同ジャンルで様々なゲームが発売されてきた。

しかし、昨今の売り上げは、あまり良いものとは言えない。

そこで私は、ハンティングアクションゲームというジャンルについて考えてみた。

まず、ハンティングアクションゲームの定義について以下の通り挙げてみる。

・3Dアクションゲームである

・複数のプレイヤーで協力して大型の敵を倒す

・敵から得られる素材を集めて自らを強化していく

この三つの要素が重要となり、ストーリーはあまり重視されず、淡々と同じことを繰り返す作業ゲームとなりやすい。そのことから、新規ユーザーを獲得できたとしても継続するのは難しく、時間に余裕がある人に向いている。

ここで『MONSTERHUNTER』シリーズについて簡単に記述する。

*『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村』、HD Ver. 、番外編などは除く

発売元:株式会社カプコン

ジャンル:雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かう【ハンティングアクションゲーム】

・2004年に『MONSTERHUNTER』がPS2用ソフトとして発売

・2005年に『MONSTERHUNTER G』がPS2用ソフトとして発売

・2005年に『MONSTERHUNTERPORTABLE』がPSP用ソフトとして発売

・2006年に『MONSTERHUNTER 2(ドス)』がPS2用ソフトとして発売

・2007年に『MONSTERHUNTERPORTABLE 2nd』がPSP用ソフトとして発売

・2008年に『MONSTERHUNTERPORTABLE 2nd G』がPSP用ソフトとして発売

 :本作より「オトモアイルー」機能が追加

・2009年に『MONSTERHUNTER G』がWii用ソフトとして発売

・2009年に『MONSTERHUNTER 3(トライ)』がWii用ソフトとして発売

・2010年に『MONSTERHUNTERPORTABLE 3rd』がPSP用ソフトとして発売

・2011年に『MONSTERHUNTER 3(トライ)G』がニンテンドー3DS用ソフトとして発売

・2013年に『MONSTERHUNTER 4』がニンテンドー3DS用ソフトとして発売

・2014年に『MONSTERHUNTER 4G』がニンテンドー3DS用ソフトとして発売

・2015年に『MONSTERHUNTER X(クロス)』がニンテンドー3DS用ソフトとして発売

・2017年に『MONSTERHUNTER XX(ダブルクロス)』がニンテンドー3DS用ソフトとして発売

・2018年に『MONSTERHUNTER:WORLD』がPS4用ソフトとして発売

  :オープンワールドのような広さのステージ

・2019年に『MONSTERHUNTERWORLD:ICEBORNE』がPS4用ソフトとして発売

・2021年に『MONSTERHUNTER RISE』がNintendo Switch用ソフトとして発売

メインのものと番外編のものなど合わせると合計で29作ものシリーズになる。2020年時点での全世界でのシリーズ累計販売本数は6,600万本 を超えた。

ハンティングアクションゲームでこれほどまで続くシリーズは他に無いと言える。

ではなぜ、『MONSTERHUNTER』は人気を保っているのか。

私は理由として

・モンスターの種類の多さ

・音楽

・細部までの作りこみ

など挙げられると思う。

まず、モンスターについて

『MONSTERHUNTER』シリーズを通して、大型モンスターと呼ばれるものだけでも100種類をこえる。

モンスターごとに攻撃の仕方、鳴き声、設定など多種多様である。

そして、そのモンスター一体ずつに専用のBGMがついており、各シリーズにあったテイストにアレンジもされる。

それだけでなく、全シリーズにおいて共通の『MONSTERHUNTER』代表曲「英雄の証」は2020年東京オリンピック開会式で演奏されるなど高い人気を誇る。

次に、細部までの作りこみについて。

装備の多様性、フィールドの緻密さなど年々技術が向上している。キャラクターの動きなどもリアルだ

これらのことから『MONSTERHUNTER』はいまだ高い人気を誇っていると思う。

それならば、今後はどうなっていくのか。私なりに次回作を考えてみた。

まず、デバイスについてはPS5を選ぶ。

PS4用ソフト『MONSTERHUNTER:WORLD』からNintendo Switch用ソフト『MONSTERHUNTER RISE』になったときグラフィックの低下がみられた。持ち運びができなくなってしまうが、あれほどまで細部にこだわるならば、より鮮やかなグラフィックをとるほうが良い。

そして、オープンワールドであればより広大な『MONSTERHUNTER』の世界を味わえるのではないか。

次に、ストーリー性を高めNPCに名前を付けたい。

従来の『MONSTERHUNTER』はNPCに名前がなく役職名だけであった。

しかし、『MONSTERHUNTER RISE』ではNPCに名前があり、主人公は里の家族のような存在として扱われるため、居心地の良さとNPCに対しての親近感、愛着がわいた。そんな、NPCを守るために戦うのならやる気も出るし、NPCにあうためにもゲームを続け、継続性を狙える。

だが、それをすることによって、ハンティングアクションゲームではなくRPGに寄ってしまうかもしれない。けれど、従来の作業ゲーム感を減少でき、新規ユーザー獲得につながると思う。

その他に、アイルーなど人気のかわいいキャラクターを推していけば従来のファンに加え女性ファン増加も見込める。

このように、私なりの次回作を考えてみて気付いたことがある。

10年以上続く作品なのに新たなモンスターの追加、新しい武器、新しいステージなど可能性に限りがない。まだまだ『MONSTERHUNTER』には可能性が詰まっており、これから10年先まで人気を保っていくのではないかと思う

最後に、私の考えた次回作としてタイトル『MONSTERHUNTER HORIZON』を提案したい。

限りない可能性を地平線と結び付けて名付ける。

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