「ヒックとドラゴン」という映画を知っているだろうか。
はるか北の海に浮かぶバーク島に暮らしているバイキング一族は長きに渡りドラゴンと争い続けていた。
立派なバイキングになることを夢見ている少年ヒックは何かと問題を起こすため、村にたびたび襲来するドラゴンとの戦いではいつも邪魔者扱いされていた。
ある日ヒックは最も危険とされているドラゴン、ナイト・フューリーを捕えることに成功した。しかしヒックは傷ついたフューリーを見つけても殺すことができなかった。
そしてヒックはフューリーに「トゥースレス(歯無し・日本語ではトゥース)と名付け、互いに警戒しながら
距離を少しずつ縮めていく。
飛行訓練を重ねながらヒックはドラゴンの習性を覚え、ドラゴンの訓練に活かした。
ヒックは次第に注目を集めていき、そしてドラゴンを敵と決めつけるバイキングたちの意識をどうにか
変えたいと思うようになる。
(引用・参考:wikipedia)
というのがおおまかなあらすじなのだが、それは置いておこう。
元はイギリスの児童文学であり、それをアメリカが3Dアニメ映画化、そしてこれが舞台となって2012年に
北米で公演された。
その舞台に、舞台全体を使ったプロジェクションマッピングが使われている。
そして見ていただければわかるのだが、バックだけでなく床までもがアニメーションになっているのだ。
他の舞台や演劇でもそうなのだが、プロジェクションマッピングを使うことによりぐんと表現力が上がる。
今までではリアルには表現しきれなかったシーン(例えば建物の爆発シーンなど)も、これを使うことにより役者の動きと合わせればものすごくリアルなものが出来上がる。
役者やダンサーにも映像を映すと、より一層リアルにもなる。
そして、大道具など現実にあるものと合体させることにより、さらに効果を発する。
この「ヒックとドラゴン」の舞台にあいてはこれだ。
スクリーンで羽や炎を表しているが、顔はリアルなもの(作り物だが)である。
これにより、映像だけでは足りない迫力も増し、より臨場感を与える。
映像を見ていただければわかるが、とても現代のものとは思えないほどのすさまじさである。
私は、プロジェクションマッピングはただのすごい映像なだけだと思っていた。
しかしこの舞台を知り、映像だけではなく1つの世界まで作れてしまうことに心底驚いた。
私も叶うならばプロジェクションマッピングに作られた世界の中で演劇をしてみたい…と、思った。
how to train your dragon live projections(動画:youtube)
参考元:
http://rgsw.net/topic/howtotrainyourdragon/
http://design.style4.info/2012/07/how-to-train-your-dragon/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A8%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)