Monacoin(モナーコイン・モナコイン)は2013年12月に誕生した日本初の暗号通貨だ。ビットコインなど他の仮想通貨と大きく異なる点は、その管理者が存在せず、利用者それぞれのPC同士で取引が行われるという点だ。モナコイン関連サービスを運営するのも日本の有志達であるため、日本語の情報が豊富なことも特徴の一つだ。ネットでよく使われるアスキーアート「モナー」をモチーフとしている。
モナコインの特徴的な使われ方は「投げ銭」である。Twitterなどの既存のサービスを利用して少額からモナコインを送ることができるため、クリエイターやそれを応援したい人が多く利用している。モナコインが使えるメイドカフェや、同人誌即売会での支払いなど実際に使える場面も増えている。売買によって利益を上げるのではなく、モナコイン自体を使いたい・増やしたいと考えている利用者が多い。
仮想通貨は国家が発行する通貨などとは違い、その価値が保証されていない。価値を保証するのは利用者であり、利用者がその通貨を信用し、積極的に利用することによって価値が高まる。モナコインは開発されたのも利用されているのも多くは日本であり、日本のネット文化と密接に関わり合いながら成長している。金儲けのためだけではなく、善意で成り立っているモナコインは日本ならではなのではないだろうか。仮想通貨がこれから先も安定した取引を続けるために、モナコインから学ぶべきことは多々あるだろう。
公式サイト https://monacoin.org
画像引用元(モナー) https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%83%BC