「ビックデータ」とは
※IT用語辞典では下記の通りに記載されています。
ビックデータとは、従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群。
明確な定義があるわけではなく、企業向け情報システムメーカーのマーケティング用語として多用されている。
多くの場合、ビックデータとは単に量が多いわけでなく、様々な種類・形式が含まれる非構造化データ・否定型的データであり、さらに日々膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性のあるようなものを指すことが多い。今まで管理しきれないため見過ごされてきたそのようなデータ群を記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、これまでにないような新たな仕組みやシステムを生み出す可能性が高まるとされている。
「ビックデータ」の活用例
防犯カメラ
防犯カメラは膨大なビッグデータを集める手段として注目されています。かつては映像を記録するだけのものでしたが、現在では「手に取ってすぐ棚に戻したもの」「かごに入れたけれど棚に戻したもの」など、購入に至らなかった商品のデータ分析に使われています。
これらのデータは、顧客の行動データを解析することでさらなるマーケティングに役立てることが可能になるのです。
Nシステム
Nシステムは「自動車ナンバー自動読取装置」のこと。これは警察が設置した監視システムであり、走行中の車のナンバーをすべて読み取ると同時に、手配車両のナンバーと照合します。このシステムは犯罪捜査だけではなく、渋滞の予測やドライバーへの警告などにも利用されています。
ICチップ付きの交通カード
駅の改札でタッチ&ゴーをするICチップ付きの交通カード(SuicaやPASMOなど)。このカードは利用客が電車に乗る際の支払いに使われるだけではなく、タッチした際の情報が改札機を通して鉄道会社に送られ、自社内システム(旅行業等)で利用されています。さらに、これらのカードを使って買い物をすると、「誰が」「何を」「何回買った」のかが自動的にビッグデータとして蓄積されていきます。
選挙速報
選挙速報でよく見る出口調査も、ビッグデータの例といえます。出口調査は投票所から出てくる人に、「誰に投票したか」を聞いて行います。調査対象者は無作為に選ばれますが、その数は調査投票区の人口密度で決まってきます。
最近では、出口調査による予測よりもかなり前に選挙結果を予測できるようになっています。Yahoo! JAPANのビッグデータレポートチームは、2013年の参議院議員選挙の結果を、「Yahoo!検索」のデータや過去の得票数の結果などから予測し、驚異的な精度の選挙予測を行っています。