まず、プラグエアとは何か。
公式サイトによると、
PlugAirはイヤホンジャックを通してさまざまなコンテンツを楽しむガジェットアプリです。
プラグガジェットを専用アプリが入ったスマートフォンに認識させるだけで簡単にコンテンツを取得・管理することができます。とある。
つまり、CDのディスクのかわりに、プラグエアをスマートフォンのイヤホンジャックに差し込むことによって、コンテンツが得られるということだろう。
PlugAir(プラグエア)」の専用デバイスには、固有のデータが納められており、それをスマートフォンなどのミニジャックに接続することで、対応するコンテンツを専用アプリで再生することができる仕組みとなっている。
ユニバーサルミュージックが12月4日に発売する「ハジ→」の新曲は、「PlugAir(プラグエア)」の専用デバイスとして販売される。
価格は4曲構成で1260円(税込)。デジタルコンテンツを購入するのだが、ちゃんとパッケージされたモノ(専用デバイス)を入手するというのが新しい。
さらに「PlugAir(プラグエア)」には、購入者自身以外でも特定の期間だけ試聴できる機能があり、「これいい曲だから聴いてみて」とオススメすることが可能。実際に、知人のスマートフォン等にプラグインを挿入するだけでオススメできる。いわばリアル口コミの媒介として機能するのだ。
この期間は自由に設定可能で「ハジ→」場合は1日限定試聴ができる。
事例第一段を展開したユニバーサルミュージックは、日本以外の地域でのコラボも検討しているとのことだ。
ここで気になる点が2つある。
まずよいところとして、友達などにも自分が買ったプラグエアの曲をシェアできるというところ。期間限定での公開というところも、商売上手なしくみになっていると思う。
そして、もうひとつは、専用デバイスは固有のデータが納められているので、
いわば、一度スマートフォンに取り込んでしまえば、必要ないものになってしまうのではないだろうかということである。
かつて、レコードやCDのジャケットにはハイセンスなデザインのものがあり、
部屋に飾っているだけでも楽しめるものが多かった。
プラグエアも、コンテンツを取り込んだ後に、コレクションしたくなるような仕組みがなければ、ダウンロード型の音楽配信サービスと差をつけられなくなってしまうのではないだろうか。
そのあたりの今後の展開を期待する。