バーチャルアイドルの利点は、実在する人間に対して、その人物をモチーフにした創作活動に気を遣う必要が少ないところがひとつだと考える。
ファンアートの存在が公式に認められることはめったにないのだが、クリプトンは二次創作を認め、、さらにはユーザー間でより楽しめるように、作品の投稿や作者同士の交流、コラボが行えるサイトを提供。
こうしたファン同士の交流によりその存在は広まってゆく。
今回とりあげるのは完全描き下ろし美少女キャラクター38人によるタレント事業である『AGC38(Asahi Girls Collection 38)』プロジェクト。バーチャルアイドルユニットである。
なぜこの話題をとりあげたかというと、私自身も考えたことのあった事業だったからだ。すでに存在したにも関わらず今回初めて知ったのは、知名度があまり高くない為であろうか、それはなぜだろう。
旭プロダクションは、2月18日、人材派遣会社と業務提携し、美少女キャラクタータレント化事業『AGC38』の新たな事業展開として、キャラクタービジネス展開を加速させた。
彼女達は、生身のタレントと同じ様に出演・使用依頼をとり、クライアントの要望にそってお仕事をする。
従来の「アニメーション」「コミック」などの枠を飛び越えて、企業イメージキャラクター・イベントキャラクター・商品パッケージのイメージキャラクター・CM・TV番組・
仮想空間のショップの店員などにも利用できる、
なお、一般的なアニメキャラクターと違い、すべての権利を旭プロダクションが保有しているため、デザインをクライアントのイメージに合わせて
対応させることが可能としている。制作と版権管理・監修がワンストップで行えるため、時間=コストを抑えることができる点もメリットになるという。
依頼の内容に応じて演技・衣装などを要望に応じて作画されたものは、静止画や動画の形式で納品される。
また、各キャラクターの声を若手声優が担当してあり音声のみの出演も可能とのこと。
バーチャルアイドル利用の最大のメリットは、彼女達は、我が儘を言うことも、歳をとることも、スキャンダルを起こさないという点にある。
今流行の『萌えキャラ』を採用することによってユーザーの目をひくことも可能にする。
彼女達の活動はウェブラジオの配信や、twitterでの担当の声優さんが更新をしているキャラクター一人一人のアカウントの公開、iTunesでのキャラクターソングの配信などである。
twitterアカウントにはフォロワー数も200人前後あった。
仕事としての活躍は、およげ!たいやきくんのガールフレンド誕生記念企画での、
37年ぶりになる『およげ!たいやきくん』新バージョンのリリースがあり、そのボーカルを
AGS38が担当したなどある。
が、おそらくこの他はない。
『AGC38』はすでに2013年5月31日をもって終了している。
AGC38メンバーが通っている学校は、東京都練馬区武蔵関にある名門武蔵旭丘女子学園。「清く正しく美しく」をモットーとした校風で、
その美貌と人間力は日本屈指と言われ、純潔・純粋のお嬢様学校として評判が高い。
この下地の基、2010 年10月、日本初の学校公認アイドルユニットとして「AGC38」が結成された。という設定。
http://www.youtube.com/watch?v=LHjScE2QCbA
こちらのプロモーションビデオや、8分35秒のアニメーションビデオも一作公開されていて、アイドルたちの物語と、EDテーマにはAGC38の公式ソング『それって(ハート)だからね!』が収録されているが、
私はこれを見た時点でAGC38事業を使用したい!というついさっきまでの気持ちがさめてしまった為、少々批判的な個人的な意見をいわせていただく。
まずゲームの宣伝をしているが、機種がわかりづらいということ。
キャッチフレーズの『スプーン一杯分の幸せをおとどけします!』だが、少ない… もっとたくさん幸せにしてほしかった
言っては悪いが、、演技の素人くささも気になった。これではCM・TV番組、声の使用の依頼をとることは容易ではないように思う。
アニメーションはキャラクターたちの日常を描いた作品だが、確実になにか間違っている。
まず、このアイドルグループには大事な存在であるリーダー(AKB48で言えばセンター)が設定されていない。
この物語は大人しめのおんなのこが入院生活の中でAGC48メンバーに励まされ、大きな手術を受けることを決心する話になっているが、このおんなのこは明らかにリーダーではない。
しかもそのほかのメンバーのエピソードがまったくといっていいほどない。さらに退院した女の子は、好きだった男子に走って告白しにゆく場面で終わっている。
これはアイドルとして由々しき事態に思う・・・。せめて無難に、ユニット結成時のエピソードやライブ映像にして頂きたかった。
公式サイトのボイスつき自己紹介の最後に、「以上、担当声優の○○でした!」と言ってしまうのもアウトだ。
こうしたところに、知名度がいまいちのまま終了した原因があるのでは…と思うのだが、もっと他のところなのだろうか。
twiiterはいいプロモーション方だが、やはり