クラウドファンディングとは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。
クラウドファンディングは防災や市民ジャーナリズム、ファンによるアーティストの支援、政治運動、ベンチャー企業への出資、映画 、フリーソフトウェアの開発、発明品の開発、科学研究、個人・事業会社・プロジェクトへの貸付など、幅広い分野への出資に活用されている。
一般に製品開発やイベントの開催には多額の資金が必要となるが、クラウドファンディングでは、インターネットを通じて不特定多数の人々に比較的少額の資金提供を呼びかけ、一定額が集まった時点でプロジェクトを実行することで、資金調達のリスクを低減することが可能になる。
ここでとりあげる事例は「Cerevo DASH」
キャッチコピーは「つくりたい “モノ” が “カタチ” になるクラウドファンディングプラットフォーム」。
プロジェクトオーナー(開発者)が考えたガジェット(道具、装置、仕掛け)のアイデアを公開することで、そのガジェットが欲しい!と共感した方の支援によって実際に商品として世に出すことができる、インターネット上のプラットフォームだ。
ガジェットの開発や販売には多額の費用とハードウェア開発のノウハウが必要だが、プロジェクトオーナーはCerevo DASHを利用することで、プロジェクトに賛同する個人から支援を募り開発費用を得られると同時に、Cerevoが持つノウハウによって開発から量産、販売までトータルでの支援を受けられる。
ガジェットが欲しいユーザーは、 気に入ったプロジェクトを支援し、プロジェクトが成立することで支援に応じた
リターンを受けることができるのだ。
ものづくりが好き、新しいものを生み出すのが好き、楽しくなるアイテムを考えるのが好きという人にとってなんとも親切な企画ではないか。私も是非に利用したい。実現されたプロジェクトのひとつで私が興味をひかれたのはこれだ。
その名も EaTheremin(イーテルミン) :食事を『奏でる』フォーク&スプーン
食べ物を食べる際にさまざまな音を奏でることで、静かな食卓を楽しくするフォーク&スプーンだという。
動画:EaTheremin
人間の食べる動作にあわせ「ぱくっ」「ぺろぺろ」といった音声が出るようになっている。映像をみて思わず「うるさいわ」とツッコんでしまったが、横から覗き込んで動画を見ていた」弟は「ほしい!」と興味津々な様子であった。
多数のテレビ番組でもとりあげられている面白い商品である。
楽しくなる面白いアイデアはあれど、ネタ話で終わってしまうのが今の私たちだが、この商品は実現された。Cerevo DASHにアイデアを投稿し、そこに支援者が集まったおかげだ。
プロジェクトには一定の期間が設定され、期間内に目標金額を達成するとプロジェクトが成立、 実際の製品開発がスタートする。プロジェクトが成立しなかった場合、支援した金額は全額が返却されるため、 支援したにもかかわらずリターンが一切ない、ということはない。
支援した側も、自分のほしいと感じた商品が実際に商品化されるのはさぞ喜ばしいことだろう。
世のため人のためといったクラウドファンディングだが、企業としてはボランティアつぃての傾向が強いように思われる。私もこういうことがしたい!わかるとてもわかる!だがビジネスモデルとしてそういうものばかり考えてしまう私はまた頭を抱える。こういうことしながらどうやって利益をあげたらいいの!?ハアアア と なる。