【G12012】私のデジタルデザイン手法

まず、クラウドファンディングとは一体何なのか。
それは、ある「志」を持った人や団体に対する資金を、不特定多数の人からインターネット経由で収集し、実現する手法である。
チャリティーや、ファンドレイジング(民間非営利団体が、活動のための資金を個人、法人、政府などから集める行為の総称:wikipediaより抜粋)など、社会公益のためにしか使えない手段ではない。
不特定多数の人々に比較的少額の資金提供を呼びかけ、一定額が集まった時点でプロジェクトを実行することにより資金調達のリスクの低減にもつながっている。

その中でも3つあり、金銭的リターンのない「寄付型」、プロジェクトなどの成功時に金銭的リターンが伴う「投資型」、プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」がある。

そして私が注目したのは、その3つの中でいうと「購入型」のにあてはまる、「COUNTDOWN」というクラウドファンディングサービスというものだ。
「あなたのチャレンジで世界を変えよう!」というキャッチフレーズで、「可能性にかけてチャレンジする人」と「その実現をサポートする人」が集まっているサービスである。

@1.jpg

そのルールは、チャレンジ(プロジェクトなど)をCOUNTDOWNに掲載し、最短7日~最長90日間のサポーター募集期間内で目標金額の100%以上の支援を集めた場合に、チャレンジSUCCESS(成功)となる。
SUCCESSした後、チャレンジャーには集まった金額の80%が支払われ、残り20%は、COUNTDOWNの手数料となる。募集期間の満了時点で支援金額が目標金額に達しなかったチャレンジへの支援についての決済は行われない…というものだ。

また、COUNTDOWNでは”All or Nothing型”を採用している。
“All or Nothing型”とは、支援金の目標額と募集期間を設定し、募集期間内に目標額の支援金が集まった場合のみプロジェクトは「成立」、資金を得ることができるが、1円でも満たない場合支援金はそれぞれの支援者に全額返金される。

そして、サイトを見ていただければわかるのだが、助っ人として登録している人は「海外在住経験が長く、現地の事情に通じている」「専門分野を活かして、現地でビジネスを行っている」など、エキスパート揃いなのだ。
さらに助っ人企業もあり、プロジェクト内容や相談次第では、チャレンジのプロジェクトメンバーとして参加してもらえるかもしれないという。

しかしチャレンジはまだ十数件ほどしかなく、そのうちのいくつかはSUCCESS(成功)せずに終了してしまっている。同じクラウドファンディングサイトである「READY FOR?」や「CAMPFIRE」などに比べて少々知名度も劣っている。
COUNTDOWNとその2つとの違いは、助っ人がいるか否か、というところにしかない。

Upstart“というものがアメリカにある。
大学を卒業した人々が「学資ローン返済のために自分のやりたいことができず、つまらない仕事をしなければならない状況に直面している」という不満を聞いていたデイヴ・ジロウアードが、彼らを援助するために思いついたアイデアを実現するクラウドファンディング・サーヴィスのヴェンチャー企業だ。
夢見る若者を支援するもので、「人々が夢を追うために必要な資金を援助する」というものが基本原理である。
こういったものが日本には少なく、知名度もない。それもあり日本ではあまり若者の起業がない。
若者の夢を肯定し支援するというものがない、というのが問題なのだろう。
私はこれをもっと活用し、そしてもっと広げていくべきだと思う。

〒545-0003
大阪市阿倍野区美章園2-23-9
© OCA Digital Design Course All Rights Reserved.