最近何でもかんでも機械やネットが増え、便利になってきた反面、若者の
コミュニケーション能力の低下
が唄われている。
まず、コミュニケーション能力とは
●「コミュニケーション能力」の定義
事例に入る前に、「コミュニケーション能力」の定義を見ておきたいと思う。コミュニケーション能力は「意思疎通」「協調性」「自己表現能力」の3つの指標で示されている。
・意思疎通:自己主張と傾聴のバランスをとりながら効果的に意思疎通が出来る
・協調性:双方の主張の調整を図り、調和を図ることが出来る
・自己表現力:状況にあった訴求力のあるプレゼンができる
また、松村賢一は著書『いま求められるコミュニケーション能力』(1998)のなかで、
・対話能力:言葉を受けて返すという「話す」「聞く」からなる能力
・人間関係維持能力:話し合いにおける人間関係を良好に維持する能力
なども、重要な要素として挙げている。
これらを総合すると、「一方的ではなく双方向的に、聞くことと話すことのバランスをとり、人間関係を維持しながら、意思疎通をしていく能力」といえる。
http://www.rikkyo.ne.jp/~ronkore/06G/06G3.htm
(若者のコミュニケーション能力は低下しているのか 引用)
実際、企業が採用選考時に重視する要素は、コミュニケーション能力が
2002年 58.8%
2003年 68.3%
2004年 75.0%
2005年 75.1%
2006年 81.7%
と年々増加しつつある。
しかし現在では、コミュニケーション能力の低下が問題視されている。
声だけで作り出される対話、他者が残した痕跡と時間や空間を超えたコミュニケーション、のようなメディアコミュニティによって自分に合ったメディアの内容のみ選択が可能になった。
以下の表では携帯電話を通して見える、
若者の家族、友人関係を表している。
この表から、携帯電話の使用によって
親が電話を取りつなぐことがなくなり
親のことを友達に知られることがなくなったようである。
友人関係と親子関係の接点が薄れる可能性をうかがわせる。
例えばAの友人CはBの友人とはいえないのである。つまり、その関係は当事者たちでしかわかりえないものであり、一つ飛び越えるとそれは他人であり、関係を持たないものである。このように、関係の狭まりが伺える。
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また、この表からは
友達との場合、メールの方が書きやすいことを示している。
携帯電話の普及で、非対面的なコミュニケーションを取ることが促進されている。
しかし以上の情報は、少し前のものであり、今はスマートフォンの普及、テレビ電話の可能性も広がってきているため、頑なに非対面的なコミュニケーションになるとは言えない。
僕は逆に人とあって話したりする方が得意で、初めての人と電話などで話したりするのは相手の顔が見えないため、恐さ、不安さが出てくる。
しかし話すのはかなり好きなので、人と話す時は実際にあって話すべきだとおもう。
メリットとデメリットのあるこのネット社会、そして人のコミュニケーション能力。
どうなっていくのか心配でありながらも少し楽しみである。