ソフトバンクが感情を認識するロボットを開発し、その名を「Pepper」として発表した。Pepperが世に出て行く準備をしているようなCMを見たことがある人は多いだろう。2015年2月に本体価格19.8万円で発売するそうだ。
Pepperは表情と声から人の感情を推定する感情認識機能のほかに、自由度の高いスムーズな動きができる関節、衝突を回避する衝突防止機能や、自らバランスを取り転倒を防ぐオートバランス機能など、より人間らしい仕様になっている。12時間以上稼動することができ、拡張性が高く、専用の開発キットを使えば自分でカスタマイズもできる。自由度の高い柔軟なロボットだ。
今月(6月)の6日からソフトバンク表参道およびソフトバンク銀座にソフトバンククルーとしてPepperが設置され、来客者がPepperとのコミュニケーションを楽しめるようになっている。
ロボット、と言っても、障がい者を助けるためのものや、ペット感覚で持てるもの、部屋を掃除してくれるものなど様々な種類がある。その中で Pepperとは、人とのコミュニケーションに特化したロボットである。
ロボットと共存する社会を実現したいと考えるソフトバンクグループは、ロボットの開発に取り組んでいた会社であるアルデバランに2012年最初の出資をし、今ではグループの一員となったアルデバランとともに、人を笑顔にできる、愛情を持ったロボットの開発を目指している。
ロボットの最も重要な役割は喜びや驚きなど人々の日常生活を豊かにし、優しく感情に訴える存在になることであり、感情を持ったロボットは人々の生活の新しい時代を切り開く。Pepperによって今日から未来が始まり、皆さんの未来の一部になってもらいたい。と、アルデバランの創業者、ブルーノ・メゾニエ氏は語る。
実際に Pepperの動画を見て、その動きのスムーズさ、まるで人間のような会話に驚き、ロボット技術の向上とその凄さを知った。感情により訴えていくロボットが開発されることで、人とロボットの関わり、そしてロボットを通した人と人との関わりはこれからどうなっていくのだろうか。
SF映画や某国民的アニメのような世界もそう遠くないのかもしれない。
<参考>