今回取り上げるのは、「VR ZONE Project i Can」についてである。
最先端のVRゴーグルと体感マシンを組み合わせた新感覚の体験型アトラクション施設「VR ZONE Project i Can」が、お台場のダイバーシティ東京に期間限定でオープンした。この施設のコンセプトは、“大人の「やりたいけど実際はムリ」という夢や好奇心をホンモノの体験として実現する”という事である。
施設内のアトラクションは、台湾のHTCが開発したVRデバイス「HTC Vive」を使って体験していく。
アトラクションの料金は、バンダイナムコが提供する仮想通貨「バナコイン」を使って支払うことになっており、施設内で売っているオリジナルグッズもバナコインで購入できるため、施設内には専用チャージ機がいくつか設置されている。
アトラクションは計6種類あり、
・地上200mに飛び出した細い板の先に取り残された猫を救出するという度胸試しを体験できる「高所恐怖SHOW」
・ 少女とともにロボットのコックピットに搭乗してロボット操縦を体験できる「アーガイルシフト」
・ 廃墟と化した巨大病棟へ入り込む極限ホラー体験を体験できる「脱出病棟Ω (オメガ)」
・ 崖が切り立つ広大な雪山を滑り抜ける急滑降スキーを体験できる「スキーロデオ」
・ 実車さながらの挙動と運転フィールでスポーツ走行を体感できる「リアルドライブ」
・ JR山手線の運転士として本物さながらの運転業務を体験できるVR鉄道運転室「トレインマイスター」
と、どれも現実では体験できないようなモノばかりである。
これらのアトラクションは13歳以上でないと体験する事ができず、大の大人も声をあげて怖がってしまう程のリアリティでだそうだ。
現に、体験予約をする際には同意書へのサインが必要である。
このように、VRを使ったビジネスやゲーム等、最近では様々な場面で活用されているが、このように大きな機材、場所を使用して体験するアトラクションは、”大人でも楽しめる”というコンセプトを実に上手く成功させている。
VRは、主に椅子に座ってゲームや3D映画を楽しむのに適しているが、このような体験型の施設が増えていけば、VR市場は更に発展していくだろう。
しかし、”VR酔い”などの社会的な問題も幾つか指摘されており、これからの技術発展、市場拡大とともにそれらの問題を解決していく事が、VRの今後の課題ではないだろうか。
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https://project-ican.com