人工知能を使ったおもてなし G16036

●月額3万円のクラウド型顧客おもてなしサービス
Microsoft Azureで提供するAI機能「Cognitive Services」とロボット向けアプリ開発で実績のあるヘッドウォータースが提供する「SynApps」(顔・年齢・性別・表情を認証)をIoTプラットフォームで繋ぎ合わせたクラウドサービス。
飲食店や小売店、サービス業などの実店舗に設置したロボットが、顧客の顔を認識したり、自然言語で会話することで接客する。収集したデータの分析や売り上げ向上の提案を行えるほか、接客のトータルコストを5分の1にまで削減できる。初期費用不要で月額3万円。ロボットのセットアップ、テスト、保守や日々の管理が含まれ、これに機能別オプションを追加して利用する。

事例
・株式会社ゲイト くろきん神田店 東京都千代田区
飲みの場でロボットとコミュニケーションができる。顧客はアプリを通して顔とニックネームを登録。sotaに発話内容を入力し、好きな言葉を喋らせることができる。顔認証機能を活用した顧客管理システムと連携することにより顧客の属性に合った発話を行う。店舗への来店客数は10%向上しているとのこと。(2016年12月12日)

・鶏ぽたラーメンThank(サンク)大門店 東京都港区
店に行くとロボットが顔を認証してアプリと照合し、それを元に来店回数をカウントしてトッピングのプレゼントをしたり、注文データから商品をレコメンドしたりする。ファストフード向け分析モデルのソリューションで、MicrosoftのPowerBIを使い、性別・年齢・購入情報・リピート率。さらには時間別のオーダー数、平均客単価など顧客の属性と店の傾向を分析する。(2017年2月25日)

sota

●ロボットはロボットだ。
HeadwatersはPepperとsotaにUI/UXを用いたといっているが、それは一体誰の為のものなのだろう。
飲食店の顧客はロボットとのコミュニケーションを求めているのだろうか?クラウドにプライバシーを晒してまでラーメンの煮卵をサービスされることが目的ではないはずだ。その利は互いに一致していない。顧客がそれによって手にするものはなんだろう?顧客は何を求めて来店するのだろう?その根源的欲求を紐解いていくのがUI/UXだということを意義申立させてていただく。
Sotaが接客している様子を観て私は一抹の気持ちの悪さを感じた。やはりロボットは所詮ロボットだ。Headwatersは人とロボットの会話に生じるテンポの悪さが違和感だといっているが、そこをシームレスにする必要はない。そもそもロボットに人間と同じことをさせようとするから違和感なのだ。人工知能のSiriやAlexaのように人をアシストしたり、記憶を可視化できることは非常に便利だ。機械には機械にしかできないことがあるはずだ。いくら自然言語を理解できたとしても、人間力は作れない。

株式会社ヘッドウォータース

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