今日、私たちの生活にスマートフォンやパソコンは必要不可欠なものになっている。そしてスマートフォンを開く度に、サイトを利用する際にと、多くの場合にそれぞれのパスワードやIDが必要となる。この膨大な情報の管理方法は大きく分けて2つあるだろう。1つ目は、パスワードやIDの管理アプリを使用する方法。2つ目はノートなどにまとめてメモをしておく方法だ。この管理方法にデジタルとアナログの違いはあれど、危険性は同じだと言える。アプリは個人情報の流失やハッキング、メモは紛失してしまえば言うまでもない。
しかし現在、人々のストレスとなっているパスワードはなくなりつつある。ハードディスクの内容を複合化可能なセキュリティチップ(TPM)や、近距離無線通信(NFC)や、生体認証技術だ。そして、これら全ての技術を使用したパスワードレス認証技術がFIDO(ファイド)である。
FIDOは認証情報の照合と判定を使用しているデバイス内で完了させることが出来、ネット上にパスワード情報を流すことがないということだ。これを使用することで情報漏洩リスクをかなり抑えることができる。現在、Google、Microsoft、Intel、VISA、NTTドコモなどが加盟しており、今後も加盟していく企業が増えていくと予想される。
この技術が浸透していけば、私たちが持ち歩いているスマートフォン自体がアカウントを開く鍵となるだろう。そうすれば、ICカードや電子マネーのような感覚で利用できるワンタッチでお金の引き落としが可能な、実際の財布よりも更に安全な電子walletになる日は近いと言える。
参照
http://www.nttdata.com/jp/ja/insights/trend_keyword/2015070901.html
https://www.weblio.jp/content/セキュリティチップ
http://www.nttdata.com/jp/ja/insights/trend_keyword/2015070901.html
https://www.robotpayment.co.jp/blog/5690/