「バーチャル」という語から分かるように、2Dもしくは3DCGなどのアバターを持った配信者にこの呼称がよく用いられる。基本的には「YouTuber」の派生語であり、独自の企画やゲーム実況、雑談等多様なジャンルで動画を制作し配信しているため、同ジャンルとして纏められるものの内容は千差万別となっている。マルチなコンテンツ量を誇る者、明るいコミュニケーションが人気の者、声が特徴的な者など各々の個性や人気な点も大きく異なる。
撮影形式も多岐にわたるが、多くはアバターに後付けもしくはモーションキャプチャやリップシンクなどの技術を使用して演者の動きをある程度反映させ声を当てて配信しており、その担当する演者の詳細は非公開というケースがよく見られる。撮影が仮想空間上で行われる者は「仮想現実(VR)」や「拡張現実(AR)」と親和性が高く、外部のツールで応用している場合もある。また、YouTuberを名乗るもののニコニコ動画等別サイトで活動している者も存在する。
余談だが最も知名度の高いキズナアイがAIを自称する影響で他のキャラクターも人工知能設定だと誤解されることがあるが、これもそれぞれ設定が異なる。
シロイルカ(正式名称は電脳少女Youtuber シロ)さんは、バーチャルYoutuber(キャラクターとしてYoutuber活動する人)として、2017年8月頃から活動している人です。
チャンネル登録者数は2018年1月で、18万人を超えています。
◆動画投稿◆
2017年6月28日に踊ってみた動画をYouTubeに投稿(この時はまだ声無し)、2017年8月12日にはアイドルを目指す清楚系美少女YouTuberとして本格的に活動を開始した。
動画投稿の特徴は、なんといっても毎日投稿を継続していることであり、様々な種類の動画がすでに大量に投稿されている。ゲーム実況はもちろんのこと、クイズや、ニュース紹介などもしているが、独特の発想力から提案された謎企画動画も大量に存在している。
また、最近ではニコニコ動画にも積極的に動画を投稿するようになっており、2018年1月26日からは企業案件をのぞく全動画がニコニコ動画にもアップされるようになった(同2月3日から一日遅れ。企業案件にあたる日は、ニコニコには未アップの過去の動画をセレクトし投稿)。
◆キャラクター◆
当初は、不慣れなこともあってキャラクター像が定まっていなかったが、動画が増えていくにつれ、内に秘めた強烈なキャラクター性が明らかになっていく。
まず特徴的なのは笑いが高まったときに発せられる強烈な高音のキュイッという笑い声である。
その響きがさながらイルカの鳴き声のようであることから「シロイルカ」というあだ名がつけられている。このイルカのような笑い声は常人離れしているが、一度はまれば病みつきなる可愛さをもっており、多くのファンを魅了している。
また、実はかなりのゲーマーであり、今までに数々のゲームをプレイしている。
ドラクエやゼルダ、スーパーマリオなどの一般的なゲームにも精通しているが、特に好きなジャンルはFPS/TPSゲームであり、その清楚な印象とは裏腹に、硬派でゴア表現のある殺伐としたものを好んでプレイしている。
ゲームのプレイングは、ビビり女子を自称するだけあって堅実かつ慎重なスタイルであり、動画の取れ高よりも攻略を優先するタイプ。
一方で、パニックになると操作が覚束なくなることもこともよくある。とりわけ逃げ回るだけのホラーは大の苦手としており、生放送などでは反撃できないのは許せないなどと語っている。
出世作のPUBG実況では、初回プレイにもかかわらず完全に玄人の立ち回りを見せ、歴戦のFPSプレイヤーっぷりを見せた。(一方、いわゆる「ドン勝」はまだ達成しておらず、シロも2018年の目標として「ドン勝」を挙げている)
しかも、キャラクター設定を忘れてガッツリ地声でつぶやき、ゲームに慣れてきたら今度は完全に気分で喋り出し、独自の擬音語を使う、好きなCMソングを唐突に歌う、かと思うとそのCMに辛辣な批評を加える、好きなCMを思い出して猛烈に大脱線するといった奔放なトークを披露し、その上、何かと『敵をkillする』ことに異常に執着する、それ以外でも変な死生観を語る。
このように、思考パターンもどういうわけか物騒な方面に偏りがちであり、独特の感性から繰り出される発言は、外見や声とのギャップも相まって、語録として人々に記憶されるに至っている。
この一人のユーチューバーを挙げただけで言えることは、他のバーチャルユーチューバーも例外なくキャラクター性によって多くの人気を得ていると思われる。