著作権は、書物や絵画、映画、音楽などの作品の創作とともに自動的に発生する権利である。作品(著作物)は作者(著作者)の財産であり、作者の生活を守るために著作権は存在する。しかし、デジタル技術が普及し、作品自体もデジタルデータとして創作されるようになった今日では、その作品のコピーが容易になり、著作権を守ることが難しくなっている。
しかし、誰でも容易に作品を扱えるようになったことで、「他の人に自分の作品を使ってほしい」と考える作者も増えた。なぜなら、他人が自分の作品を使ってもらうことで、自分の作品の宣伝にもなるからだ。条件付きで自分の作品を使用してもいい、という意思表示に役立つのが「CCライセンス」だ。
CCライセンスはその条件の組み合わせで6種類に分かれている。また、発行されるHTMLコードをその作品のあるページに貼り付けることでライセンス表示ができ、検索エンジンで作品を見つけやすくもなる。
しかし、最近では、個人が管理するウェブサイトより、SNSで簡単に自分の作品を公開できるようになった。容易にシェアできるSNSでは、著作権の概念が希薄になりがちである。SNSという作品公開の場に適応する、新たな著作権の管理方法が必要とされているのではないだろうか。