日本の広告文化は遅れている、これ以上発達しないかもしれない
そんな風に先生がおっしゃっていたので気になった私は日本にDDOOH(Dynamic Digital Out Of Home:ダイナミックデジタル屋外広告)を取り入れた広告がないのか調べてみることにした。
http://www.digital-signage.jp/award/2018/award/img/entry/10/video.mp4
こちらはサントリーの東京13駅のサイネージで桜の開花情報、周辺のお花見スポットを提供する広告である。
桜の開花情報やリアルタイムの天気などデータを元に、駅ごとで最適なクリエイティブを自動生成してくれるものである。
商品の宣伝になると同時に、せっかくの桜の見ごろを逃してしまう最悪の事態を防ぐことができる広告である。
こちらは2種類の広告内容が詰まった動画である。
前半の広告では、電車が通るとスカートや髪の毛がなびく女性の姿が映しだされている。
電車が横を通ることで発生した風圧がまるで画面の中にも通り抜けたようなタイミングでなびき、電車が止まるタイミングで雑誌の宣伝に変化するといったものだ。
電車に合わせてなびくことで思わずスカートがめくれてしまうのではとドキドキしてしまう。
後半は、画面の前に近づくと後ろを向いた女性が振り向き運勢占いをしてくれる。
人が近づいた際に感知し広告が流れる仕組みになっているので、
まるで自分だけに広告を投げかけられているような気持ちになるのだ。
https://digital-signage.jp/award/2018/award/img/entry/07/video.mp4
最後にこちらは資生堂のカメラによって広告を確認したか否か、足を止めたか否かをリアルタイムで判断しデジタルサイネージとして駅に置かれた日本初の人工知能型OOH広告である。(仕組みを見るとDDOOHである。)画面の中にある三種類の口紅から自分好みの色を視線で選ぶことで自分がどんなタイプの人間であるかの診断結果やオンラインショップで使えるクーポンが画面に出るというシステムなのだ。
このように日本でも少しずつDDOOHを取り入れた広告が存在することが判明した。
だが海外のものよりも大規模(主に駅内サイネージが多い)ではないうえ、
日本国内で認知度がかなり低いことがよくわかった。
先生が遅れているといったのも納得である。
しかし日本国内でDDOOHが広まるのも時間の問題ではないだろうかと私は感じる。
このような広告に私自身が出会ったことはまだないけれど、
近い将来日本でも海外のように大規模なDDOOHが登場することを楽しみにしている。