海外ではDOOHが急速に普及している。
一方、日本では海外と比べてOOHのデジタル化が半分も進んでいないDOOH後進国である。
海外ではどのようにDOOHを活用しているのだろうか。
調べてみたところ、興味深い事例を二つ見つけた。
こちらは、中国ネスカフェによる、コーヒーのプロモーション。
上海にある地下鉄人民広場駅の一角に設置された大きなスクリーン。
指定の位置に人が立つとゲームが始まる仕掛けになっている。
プレイヤーの動きに合わせてコーヒーボトルが移動し、上から落ちてくるコーヒーのしずくを受け止めるというゲームだ。
クリアするとQRコードが表示され、自動販売機でコーヒーを無料で貰える。
通常の広告はいくら魅力的な商品であっても注目する人が少ないため、宣伝が難しい。
しかし、参加型のゲームにすることで人は興味を持って集まってくる。
一方的に情報を発信するのではなく、消費者から歩み寄ってもらえるようなきっかけを作ることが商品の周知、売上に繋がるのではないだろうか。
https://space-media.jp/news/detail/969/
こちらは、慈善団体Misereorによる寄付金受付機。
“Feed Them”(飢えを満たして)と題されたものにはパンが描かれており、受付機の中央部にはクレジットカードの読み取り機が通っている。
つまり、カードでパンを切る行為が人々を救うための支援に繋がるのだ。
今回紹介した寄付金受付機は思わず切りたくなるような好奇心や慈善心を刺激する仕掛けである。
非接触型の寄付スタイルは人員の削減、なによりコロナ時代の今に活用されるべき寄付活動の新しいカタチであるだろう。