G21062_Xenoblade

今回紹介したいゲームはこちらのXenobladeシリーズ。自分のゲーム観を変えたゲームの一つだ。


このゲームを紹介する前に、初代Xenobladeが発売されたこのハード。Revolutionこと、Wiiの説明を行いたい。


世は西暦2000年代初頭のこと。ゲーム業界はSCEより発売されたPlay Station2(以下、PS2)が席巻されていた。そんな中、PS2に対してゲームキューブで挑み、大敗を喫した任天堂という企業。今でこそ天下の任天堂という印象のゲーム会社だが、それはまさしくこのWiiが築き上げた印象と言っても過言ではない。
このWiiは、世間がPS3の発売の情報に盛り上がる中、突如現れた「リモコン」型のコントローラーを持つ謎のゲーム機。
というのも、PS3は1920×1080のHD画質に対応(実際には1280×720が主流)、GPUの性能は1.8TFLOPSというカタログスペック(8倍くらいに盛ってる)など、従来のPS2と同じく、高性能を売りにしているゲーム機だった。
PS2に対して、同じく高性能の新型ゲーム機、ゲームキューブでSCEに敗北を喫した任天堂は、この教訓から「性能差で語らない、全く異なる軸のゲーム機」の開発に踏み出した。それがこのRevolution、正式名称Wiiなのだ。Wiiはリモコン型の体感型コントローラーで、普段ゲームをしない人たちが感覚的にゲームを遊べることをテーマにしている。よって、マリオシリーズなどのアクションシリーズの金字塔は勿論、Wii SportsやWii Fitと言った、スポーツを再現したゲームが発売されたり、ジャイロ操作によって、ハンドル型コントローラーでの操作を可能としたマリオカートWiiなど、幅広いジャンルの作品が発売され、当時の下馬評を大きく覆すヒットに至った。
しかし、任天堂という会社には、とある弱点が存在する。この会、社実はRPGというジャンルに弱かった。当時のRPGといえば、現在に至るまで金字塔として名を残す、スクエアエニックスのドラゴンクエストシリーズとファイナルファンタジーシリーズで、どちらもゲームハードの売り上げにも大きく影響を及ぼす、言わずと知れた大作たちだ。RPGというジャンルの穴を埋めたい任天堂としても、彼らの作るRPG作品は是非とも呼び込みたい。
しかしこのWii、確かに記録的なヒットを生み出したものの、ゲーム業界の本命とも言えるPS3の影から生まれたゲーム機。いわばオマケのような立場で、他社タイトルの主力作品は殆どがPSで発売されていた。加えて任天堂の主力タイトルが強すぎる事で、サードソフトの売り上げも振るわないといった理由も加わり、RPG、以下ヘビーゲーマーに刺さるような大作となるタイトルは殆ど生まれなかったのだ。
そんな中、任天堂から発売されたゲーマー向けのRPG作品が、このXenobladeだ。
XenobladeはXenosaga、Xenogearsを手掛けた高橋哲哉氏が総監督を務める、モノリスソフト開発のいわゆる「ゼノシリーズ」の一つで、他のゼノシリーズ同様、グノーシス派の思想とSFの世界観を含みながら、それを王道物のシナリオに落とし込んだRPGだ。初代Xenobladeは巨大な二柱の神、機神と巨神の骸の上が舞台となり、機神から襲来する機械生命体「機神兵」と機神を断つ巨神の剣「モナド」を巡る冒険と戦いの物語がテーマとなっている。


さてこのモナド。人によってはどこかで見覚えがあるかもしれない。Xenoblade=「異世界の剣」の名の通り、「剣」をテーマとしており、中でもこの「神剣モナド」、あるいはこの「聖杯の剣」などはスマブラをやっている人にはなじみ深いものだろう。むしろ、この説明で、ピンと来た人もいるかもしれないが、スマブラのファイター。シュルク君とホムラ・ヒカリの出身となるシリーズである。


前述の通り、元々はWiiで発売された作品だが、現在では初代Xenobladeをリメイクし、追加ストーリーとセットにしたXenoblade Definitive Edition、Xenoblade2、そして最新作のXenoblade3が全てNintendo Switchで発売されている。
リアルタイムで繰り広げられる戦闘、魅力的なキャラクターたち、引き込まれるストーリーなど、様々な良さがあるが、個人的にはBGMの良さを紹介したい。Xenobladeは基本的にはロックを主体とした曲調でBGMが作られているが、そのBGMの印象の残り方が強烈な事で有名だ。例えば『敵との対峙』という曲があるのだが、この曲はイベントBGMで、本編中たった9回しか流れない。しかし、プレイヤーたちは決まって強烈にこの曲を覚えてしまう。実はこの作品、ムービーに合わせて曲を作るのではなく、曲に合わせてムービーを作っている箇所が多く存在する。その為、弥が上にも曲に合わせた場面場面を思い出してしまい、同時に曲の印象も残るのだ。他にもスマブラの勝利BGMでおなじみ「名を冠する者たち」は作中の強敵である「ユニークモンスター」との遭遇時に流れるBGMで、ユニークモンスターたちにボコボコにされた記憶と共に記憶に残ったり、とにかく印象の残し方が上手い。
曲へのこだわりも強く、最新作であるXenoblade3では、作中に登場する役職「おくりびと」が扱う篠笛をリアルでも、しかもオーダーメイドで作り、それを使って演奏している。もはや執念である。
さて、以上がXenobladeシリーズのおおまかな紹介となる。口惜しいが、この程度の短めの文章で締めさせてもらうが、最後に一つ、Xenobladeの外伝作品を紹介したい。
それがこのXenobladeXだ。

これはWiiの後継機、WiiUで発売されたRPGで、WiiUの性能で広大なオープンワールドを作るという、中々とんでもない事をしたモノリスソフトのオーパーツだ。Xenoblade本編と独立した世界観を持ち、よりSFに寄った世界観を有する。さらに作中BGMの作曲を『進撃の巨人』や『ガンダムUC』でもお馴染みの澤野弘之氏が担当している。残念ながらこの作品はswitchでのリメイク、リマスターはされておらず、プレイが少し難しい状況となっているが、一応Xenobladeの名を冠するものということで、軽い紹介をさせていただいた。ちなみに、オープンワールドという関係上、デバッグの費用がとんでもないことになっていたようで、当時の岩田社長でさえ、見積もりを見た瞬間に身体が凍ったとのこと。その甲斐もあって、マップの作り込みは非常によくできている。是非ともアレをswitchで見たいのだが…モノリスソフトさんにこの想いはいつになれば届くのだろうか。

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