G13023 日本の経済成長を支える者

日本にはオタク文化と呼ばれるものがある。

それはアニメや漫画、ゲームやフィギュア等のことである。

 

そして私が紹介したいのが、そのオタク文化の多様化したなかのひとつである、「コスプレ」。今回はそのコスプレを用いた経済の活性化についてレポートしたいと思う。

 

そもそもコスプレとは何だろうか?

ご存知の方もいらっしゃるとは思うが、説明しておこう。

 

コスプレとは?・・・

コスプレとはアニメやゲームなどの登場人物やキャラクターに扮する行為を指す。それらのジャンルの愛好者や同人サークルが集まるコミックマーケット同人誌即売会を始めとする各種イベント、また、ビジュアル系バンドのライブ会場等で見かけられる。 コスプレを行う人をコスプレイヤー (cosplayer) と呼ぶ。

 

 

私も実はそのコスプレイヤーと呼ばれる者の一人である。

 

モデルさんや女優さんは、専属のメイクさんやスタイリストさんがついていることが多いが、コスプレイヤーはメイクやウィッグ、衣装や小道具等も全て自分で賄う。

 

日本には様々なところでそういったコスプレイヤーが活動することが可能なイベント会場が多数設けられている。それはお店の一角にある小さなイベント会場から、普段車の通る道路を封鎖して歩行者天国にしたイベント会場まで・・・

その各地にあるイベント会場のなかの大阪に視点を当てて話そう。

 

 

f:id:communicationdesign:20140615133909j:plain

 

上記の人混みの写真が、昨年、大阪の日本橋で開催された「日本橋ストリートフェスタ2014」の光景である。

日本橋でんでんタウン及び周辺で開催されるイベント「日本橋ストリートフェスタ2014」は2005年から始まり、今年で第10回目を迎えた。イベントは堺筋通りが歩行者天国になり、さまざまなコスプレイヤーたちが集まりポーズを決めたり写真を撮影している。

 


ざっと見「第10回 日本橋ストリートフェスタ 2014」まとめ動画 – YouTube

 

 

この日本橋ストリートフェスタは、予想を大きく上回る約13万人の来場者で大変なにぎわいを見せた第1回から、来場者数は回を重ねるごとに増え続け、第9回は、実に23万人を超え、「コスプレ祭」参加者も4500人を超え、街中ににぎわいをもたらした。

 

大阪経済の低迷、ミナミエリアの求心力の低下を苦慮する風潮の中にあって「日本橋ストリートフェスタ」は、今や日本橋の活性化だけにとどまらず、ミナミエリア、ひいては大阪の経済活性化における重要なイベントとして、有数の集客イベントに成長してきた。

さらに国として「観光立国」を成長戦略の重要な要素として掲げているように、インバウンド(訪日観光)は日本経済の成長を支える重要な分野である。

 

特に海外でも人気の高いアニメやゲーム、音楽、ファッションといった日本のポップカルチャーが重要なキーコンテンツとして注目を集めるなか、日本でも有数のポップカルチャーの集積地である日本橋のポテンシャルを高めていくことは、今後ますます重要であり、元々の電気街としての素地や、ものづくりの街としての実績なども活かしつつ、大阪の商業・観光拠点として、その発信力を高めていくであろう。

 

またこういったコスプレイベントを公共施設に用いることにより、

一般人からの「オタクなんて気持ち悪い」、「コスプレして写真を撮るだけ」という批難の声があるが、実際に街の活性化や、大阪の経済活性化を支えているという事実を伝えて、コスプレも含めたポップカルチャーに対する認識を高めていくことに期待したい。

 

 

<参考URL>

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC

http://nippombashi.jp/festa/2014/?page_id=606

 

 

〒545-0003
大阪市阿倍野区美章園2-23-9
© OCA Digital Design Course All Rights Reserved.