私はメディアアーティストの真鍋大度を今回の授業で初めて知ったが、彼の作品のひとつであるPerfumeの衣装のプロジェクションマッピングをみたことがあり、斬新な発想と綺麗な映像にすごく驚いた覚えがある。
今回のビデオで彼の考え方や、演出がどのようにして作られるのかをみれたことは、私がデザインをするうえでの視野を広げてくれるものとなった。
彼は仲間を集めラジコンヘリを使った演出を試していた。失敗しても何度も何度も試行錯誤をつづけラジコンヘリを飛ばし続けていた。失敗してもあきらめずに試しているこういった時間が一番楽しいと言っていた彼は本当に楽しそうだなと思った。
仕事ではないにもかかわらず誰もしないから、面白いからするという。だがこういった一見無駄な行動が新しいものを作るために必要なのかもしれない。ただ自分のしたいこと、面白いことをするだけなら誰でも出来そうだが、それを仕事につなげてしまうところがすごい。採用にはならなかったが、まだ完成していないラジコンヘリの演出をNHKの紅白歌合戦のミーティングで提案する大胆さには驚いた。
『面白そうだからとりあえずやる』という彼の行動力は凄く、私には無いものなので見習わなければならない。そしてその行動力に負けず劣らず努力していることを知った。彼は週に一度大学に出向き最新の情報とテクノロジーを学んでいる。すぐに使うためでなく、どこかで使えそうになったときのために学び自分の引き出しを広げているのだ。そうやって努力し行動力のある彼だからこそ、斬新なアイデアが生まれ、世界が認め、「自分がしたいこと」や「面白そうなこと」が仕事につながっていくんだと思った。
デザイナーはクライアントの要求にどれだけ近づけていけるかが大事だと考えていたが、それに加え彼のように「自分がしたいこと」や「楽しいと思うこと」を極めてそれを提案することにより、クライアントやエンドユーザーを楽しませるデザインが生み出せるのではないかと思う。