レコード、カセットテープ、MD、CD、itune。音楽の配信は時代とともに変わりつつある。そして新たにその流れを汲もうとしているのが今回レポートに取り上げるBeatroboである。
Beatroboとは、facebookをプラットフォームとして、youtubeによる楽曲のプレイリストを(ロボットアバター)として作成し、友達等とそれをアバター交換し互いのプレイリストを楽しむソーシャルミュージックプレイヤー、社名のことだ。
そして同社はネット間だけでなく、CDの貸し借りに近い形での音楽交流がスマホで行えるように開発しうまれたものがPlugAirである。
これはレコード社やアーティストとの提携によってライセンスを得た楽曲をスマホのイヤホンジャック部分に差し込むだけで交換し合うことができ、よりCDに近い形で、手軽に曲の共有ができる。また不正コピー防止のためPlugAirには収録音源にIDを発行することで問題を解消した。IDが発行されるということは、不正コピー防止のためだけでなく楽曲購入者だけになにか他のサービスや抽選でプレゼントを貰うことができなかったりと色々と応用が利かせることができるかもしれない。そして専用アプリには「自分が購入した楽曲リスト」と「他人にもらった楽曲リスト」を識別する機能が搭載されているため、相手は曲をフルで聴くことができなくなる、数時間すると聴けなくなるなど楽曲販売促進につなげる仕組みを作った。
今はCDとItuneが楽曲購入の上で主流だがいつかPlugAirもそこに入るときがくるのだろう。スマホにさすだけ、また開発が進みPC、プレイヤーで再生できるようになれば手軽に好きな曲を共有できる。しかし、これが主流になることによってCDが消えることなどはしないだろう。CDにはCDの良さがある。ケース、歌詞カード、ディスク、音質。楽曲にだけでなくそこにもアーティストの個性をうかがえるものが詰まっている。私がいまだにネットで楽曲をDL購入しないのもその味気無さが理由だったりする。
PlugAirがCDとの世代交代になりうるものなのか、また共存していくものなのか、これからの開発に期待したい。