「チンドン屋」というものをご存じだろうか。
チンドン屋とは、チンドン太鼓と呼ばれる楽器を鳴らすなどし、また平成の時代には珍しくなった出で立ちで人目を集め、その地域の商品や店舗などの宣伝を行う日本の請負広告業である。 (by Wikipedia)
近頃は見ることもすくなくなったチンドン屋、通れば誰でも見てしまう最強の広告である。
これにプロジェクションマッピングを使えないかと私は考えた。
人に映すのではなく、たとえば神輿のようなものに白いスクリーンを四面に張り、中にプロジェクターを入れる。
そしてそのプロジェクターで映すことにより四面に映像が浮かび上がる。
そしてそれを音と連動させ、チンドン屋の楽器の音に反応して、映像に変化が起こる。
これで「動くプロジェクションマッピング」の完成だ。
時折公園や広い道などで止まり、実際にプロジェクションマッピングを体験してもらう。
珍しい出で立ちに楽器の音、そしてその音に反応して映像の変わる神輿。
これでまず目を引くことは間違いないだろう。
これはプロジェクションマッピングというよりはインタラクティブマッピングなのかもしれない。
チンドン屋を使うのはただ目を引くという理由だけではない。
例えばどこか屋内で行うイベントがあったとしよう。
それがメジャーなものではなかったら。人を集めるのはなかなかに大変なことだろう。
そこでチンドン屋の登場だ。
チンドン屋は歩いて回る。その歩く場所をイベント会場の近くにしたら。
「楽しい集団が楽しいものを担いでなにか楽しそうなイベントの告知をしている。」ということになる。
それが近所で行われるイベントだとしたらちょっと行ってみようかとなる人もいるだろう。
そしてその告知を何回もしたとしよう。そうするとtwitterやFaceBookなどに写真を載せる人も現れるかもしれない。
するとその情報はもっと広い範囲に流れていく。
そしたらそのイベントに興味のある人が来るかもしれない。チンドン屋含めて話題になるかもしれない。
チンドン屋を使う理由の2つ目は、近年あまり見ないチンドン屋は話題性にもなると思ったからだ。
ただただプロジェクションマッピングを使ってPRするのではおもしろくない。いや、面白いが。
全く関係のないものと組み合わせて使うことによってさらに面白さが増すのではないだろうか。
これが実現するのは難しいだろうが、実現したらそれはおもしろい広告になるだろうと私は思う。