アイトラッキングとは、人の視線を可視化する視線追跡技術。現在、学術研究やマーケティングリサーチなどに利用されている。
LEDから赤外線が出ていて、瞳の部分に当たりその反応をカメラが捉えることによって、
どこを見ているのかが1センチ単位の細かさで分かるという理屈だ。
webページや店頭での視覚調査に実用されているほか、パソコン、iphoneやゲームを目の動きだけで操作することも可能に
なっている。この技術が人の役に立ったエピソードがある。
筋肉が徐々に動かなくなる難病にかかり、顔と左手の人差し指しか動かすことができなくなり声も出せなくなった男性が、介護用に発売されたアイトラッキングの装置を自分のパソコンに取りつけた。
視線にあわせてカーソルが動き、1秒ほど見つめるとクリックもできるこの装置を使用し、目だけでパソコンのあらゆる操作ができるようになったことで、以前勤めていた広告会社の仕事に復帰することができた。
今では好きな時に音楽を聞いたり、フェイスブックでの交流も楽しんでいるようだ。
マーケティングから介護から娯楽から、あらゆる方面での活躍が期待される。
『マイノリティ・リポート』という映画に出てくるらしい技術に、歩行者の目をスキャンするとその人に最適な広告が出てくると
いうものがあり、それがそう遠くない未来に実現するかもしれないとの情報を得た私の気持ちは高ぶった!絵にかいたような未来都市!しかもその操作は目で行われるのだろう。広告の切り替え、開くも閉じるも自在だ。なんともかっこいい!このアイトラッキングを使って個人情報ダダ漏れの管理されまくりの社会に自分が住むと考えるといささか不気味にも思えるが、それも未来っぽくて、サイボーグの登場なんかも想像させられてわくわくする。いい感じに視線をこちらと合わせながら、うなずきながら話を聞いてくれて、自分が下ばかり見ていると「大丈夫?」なんて話しかけてくれるような視線認識おともだちロボットなんかが私はほしい。こっち向いて!とか言ってほしい。
あと、ファッション通販サイトなんかでの視線の記録は私たちにもぜひ公開してほしい。オシャレなスタッフさんの注目する服がわかれば、ファッションセンスに自信のない人間にはうれしいことだと思う。ただ、「なにこれださい」の観点でみていたものをユーザーが勘違いして買ってしまうのは怖いので、やはり、アイトラッキンング調査をしっかり分析したwebデザイナーさんが頑張ってわかりやすくまとめたサイトを作ってください。私もそんな仕事がしたい。流行りを研究する手間も減って、しかもそれがユーザーにうれしい結果として出来上がるなんて素晴らしいな。