ドローンとは、人が搭乗しない無人航空機全般を指す言葉だが、その言葉を聞くとラジコンヘリのようなものを思い浮かべる人は多いのではないだろうか。手軽に空撮を楽しめたり、荷物の運搬や、平昌オリンピックの開会式での演出にも使用されている。一万円程で誰にでも手に入れられる身近なものになった一方、その危険性も指摘されている。
2017年に岐阜県大垣市で開催されたロボット技術を紹介するイベントの中で、上空から菓子をばらまいていたドローンが観客の上に落下し、6人が怪我をする事故が起こった。ロボット技術を紹介するイベントとはいえ、その使用方法に疑問の声も上がっている。
イギリスでは、乗客乗員137名が乗った旅客機にドローンが衝突する事故が起きている。
ドローンはどこでも勝手に飛ばせる訳ではない。日本では、空港周辺でのドローンの飛行には許可が必要と航空法で定められている。また、人家の密集地や上空150m以上での飛行にも許可が必要である。これらは、人命に関わる重大な事故が起こる可能性があるので、定められているのであり、ドローンを使用する者は必ず守らなければならないことである。
また、公道上での発着陸や、低空飛行には警察に道路使用許可を申請する必要がある。また、私有地においては、土地の所有者に許可を取る必要がある。加えて、多くの公園では条例によってドローンの飛行が禁止されているので注意が必要だ。
このように多くの規則があって煩わしくも思えるが、許可を申請し、然るべきところでルールを守ればドローンを飛ばすことができる。勿論、人がいるところや建物があるところで飛行するには配慮が必要である。適切に利用することができれば、便利な未来がやってくるのではないだろうか。