近年コロナによる緊急事態宣言やまん延防止処置により、家から出る機会が少なくなった。そのため、外出してこそできるエンタメがどんどん減っていっている。
そこでここ数年で需要と供給が増加したコンテンツがある。そのうちの一つがVtuberだ。
Vtuberとは、インターネットやメディアで活動する2DCGや3DCGで描画されたキャラクター(アバター)、もしくはそれらを用いて動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す言葉である。(Wikipediaより引用)
今ではその人口も1万人以上いる急成長した市場だ。主にYouTubeでの配信が殆どでゲーム実況者と同一視されがちだが、活動はかなり幅広い。
このコンテンツ、パっと見客層がかなりニッチでオタクのみのコンテンツではないかと思われているが、私はあまりそうは思わない。
一番の理由として、Vtuberはとんでもなく自由度が高く、YouTubeでの活動にとどまらず作詞作曲をするVtuberがいたり大手音楽レーベルでアーティストデビューしたり、ライブをやっていたり、ラジオやテレビに出ていたりと多岐にわたる活動をしているからだ。
上記のように自分自身をコンテンツとして売り出すVtuberが多いが、それ以外にも自分の好きなコンテンツを宣伝、周りに知ってもらうために活動しているVtuberもいる。ここでは書ききれないほどほかにも様々な活動をしているVtuber達がいる。
自由性が高く他コンテンツとも相性のいいVtuberは企業の広告塔になっていたり実際テレビで流れているようなCMに何度も出演していたりする。
このコンテンツの見どころはいくつもあるが、一番の魅力は可視化された成長だと私は考えている。
人間は、結果を知るだけよりもそれまでの過程を知ってから結果を見たほうが応援をしたくなったりお金を出したくなったりすると私は考えている。
一般的な俳優やアイドルもそれに当てはめることは可能だが、なかなか過去を遡っても初期の情報や今までどのように努力をしてきたかなどリアルタイムで見ていない人にはつかみにくい情報だったりする。
それに比べて殆どのVtuberは「初配信」というものがある。このインターネットにコンテンツとして産声を上げた時の記録が残っているのである。今まで何をしてきたかは全部過去の動画が残っている。それを見れば殆どの情報がつかめる。
見やすいようにと短く見どころだけまとめている人間もいるためそれを見るだけでもいい。とにかくぱっと情報をつかみやすい。
私が紹介していたようなARでのライブはその応援した先にある成果だと思っている。今まで培ってきたことが開花して日の目を浴びた、努力が報われたというふうに見えた。
結論として、多少時間はかかっても最終的に俳優やアイドルといった生身の人間と変わらないような、ある意味一種の人種として人権を獲得していけるのではないだろうか。