私のデジタルデザイン論最終課題レポートで選んだキーワードはメタバースとAIについてです。
私は最近サブカルチャーの中でもメタバースで主人公が行動するアニメや小説、特撮がよく目につきます。
小説だと少し古いですがソードアートオンラインという作品では感覚がリアルに再現された近未来のVRのようなゲームの世界に閉じ込められた主人公が脱出を目指すというお話ですし、
特撮では今年に放送している暴太郎戦隊ドンブラザーズという作品が、仮想空間上におけるアバター=どのような姿にもなれる誰でもヒーローになれるということをテーマの一つにしています。
さて、今回のレポートの社会システムを創造するということについて、私は参考にしたいアニメがあります。
それは「プリパラ」という女児向けアニメ作品です。
まずプリパラとは、主人公「真中らぁら」という小学6年生の少女が、プリパラにおけるアイドルの頂点である「神アイドル」を目指すお話です。
そして、ここがメタバースなポイントですが、プリパラとは、単にアイドルのコンサート会場や、TVの撮影所ではなく、専用のお店においてあるゲートから行くことのできる仮想空間で、真中らぁらちゃんは成長した自分の姿を空想し、それをアバターにアイドル活動をします。
また、別のキャラクターは、もっと注目してもらえるようにと、プリパラの外では、黒縁眼鏡をかけた真面目な女の子が、プリパラに入ると金髪のポップで明るいキャラクターに変化します。
それはまさにメタバースの良さだと思っている好きな姿になれるという特色をうまく描写していると思います。
そして、「プリパラ」には、AIとも呼べる存在がいます。
それは、ファルルという少女で、まだ生まれた、起動したばかりのころは感情は少なく、でも完璧な歌を歌うことのできる存在として、らぁらちゃんや、らぁらちゃんの仲間たちのライバルという位置づけでしたが、ストーリー後半にらぁらちゃんたちと交流することで、色々な感情を学び、紆余曲折ありつつも最終的には心を得る、というのがアニメ1期のラストでした。
私はそれを小学生のころ見て感動し、AIとも友達になりたいなと思いました。
そして今このレポートを執筆するにあたり、その感動を思い出し、これは今の世に生かせるんじゃないかと思いました。
私は幼少期のころ外見の特徴からいじめを受けていた時期があり、自分の外見はあまり好きではなかったのですが、仮想空間でアバターを通じて交流すれば、中身は見られることは少ないですし、アバターに自分の理想を反映させれば、好きなものもわかりやすくて、交流しやすいと思います。
また、学校では一人のことも多かった時期があるので、友達になってくれるAIがいれば、今もそういうことに苦しんでいる子たちを、少しでも助けられると思います。
また、AIは人間と違い、忖度無しに間違ったことは間違っている、正しいことは正しいと言ってくれるので、いじめにありがちな、noが言えなかったや、間違っていると知らずにエスカレートしてしまったということを、減らせると思います。
具体的には、教室の席に、アバターを映したモニターを持ってきて、アバターで授業に参加したり、それでも無理な子は無理に現実の学校に通わせることなく、学校はコミュニケーションを学ぶ場ということで、クラスメイト全員を会話に特化したAIにすることで、徐々にコミュニケーションに慣れてくれると良いなと思います。
最後に、私はメタバースについて、好きな自分でいられる楽しい空間であればいいなと思っています。
プリパラの公式サイトhttps://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pripara