G12021*私のデジタルデザイン手法

 クラウドファンディングとは、決まった定義のようなものはありませんが、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。
少数の投資家、銀行、ベンチャー・キャピタルのような専門家からではなく多数の個人から小額ずつお金を集める手法で特定の目的への独創性を支援するため、主にインターネットを通じて寄付およびなんらかの報酬等と交換する形で経済的なリソースを提供するというものです。
 1997年にMarillionのいうイギリスのバンドがメジャーレーベルとの契約も切れて苦境に立たされ、ツアーを開始してもアメリカへのツアーは財政的に困難になりましたが、アメリカのファンが当時普及し始めたインターネットを利用し、6万ドルを集めバンドはツアーをすることが出来たという出来事がありました。
Marillion+_0.jpg

現在のクラウドファンディングのはしりのひとつと言われています。
 この出来事以降にも欧米を中心に特に映像系の資金調達手法として、クラウドファンディングを活用されています。クラウドファンディングはクリエイティブ系は49%、社会貢献/社会起業系は35%、起業は16%という割合で扱われており、クリエイティブ系との相性が良いと言われています。

 Naked sea – Spencer Tunick Dead Sea Installationというプロジェクトで目標が$60000に対して、$116270を調達し、目標に対して194%調達をし、支援者は706名にもなりました。
deadsea.png

死海消滅危機を認知してもらうため、死海での写真撮影費調達の支援を求め、それに対する報酬の一部が
10ドル  写真家の御礼メール+死海でのオフショット
50ドル  これまでのすべての報酬
     +最近の作品のサインつきカード
100ドル  これまでのすべての報酬
     +死海で撮影したサインつき作品
5000ドル これまでのすべての報酬
     +プライベート・パーティ・ゲスト
となっており、支援の結果出来たものやサービスと報酬とすることにより多額のお金を調達することが出来ました。

 そういう事例から、多額のお金がかかるプロジェクトマッピングでも、報酬を操作性のあるプロジェクトマッピングなら優先的に使うことが出来る。
ロボットの開発費として支援を得て、報酬として支援額に応じた割引をして購入できるという特典をすることにより、技術や考えがあってもお金がないので出来ないということも減り、より良い社会になるのではないかと思います

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