数十年前までは、コミュニケーションをする手段は、
直接会うか、手紙を出す、固定電話で話すしかありませんでした。
しかし、現在では携帯電話やインターネットを利用したコミュニケーションツールが主流となってきています。
その中で私は一つの疑問を抱きました。
携帯電話というのに最近の連絡手段の主なものはLINEやメールで、
電話つまり『言葉』ではなく、『文字』によって情報を伝えているということです。
ネットの中でも同じことが言えると思いました。
TwitterやFacebookなども『文字』で情報を伝えています。
「Skype」など、相手の顔を見ながら対話できるものもあるのに、
利用の人数でも圧倒的にそれらの方が多いと思います。
あるデータで、電話よりもメールなどで連絡を取るほうがいいという人が増えているそうです。
理由としては、人々のライフスタイルの多様化などもあるらしいが、一番の理由は、“簡単だから‴だそうです。
また別のデータで、近年の人々の悩みの1位は「人間関係」だったのです。
そして彼らの多くが人と関わるのは面倒くさいと思っているらしいです。
つまり、人と関わりたいけど、めんどくさいのは嫌。という考えの人が増えてきたということです。
その点『文字』でのやり取りはとても簡単です。
書いてさえいれば相手は都合がいいときにいつでも見ることができる。
電話はそうはいきません。
リアルタイムで対話しなくてはいけないから、相手の都合なども考慮して電話しなければならない。
これだけ見ていると、文字の方が楽に人とコミュニケーションをとれるということがわかります。
しかし、楽にできるということは不都合もその分出できます。
近年、学生の間で多くLINEやメールでの人間関係でのトラブルが多くなってきています。
これらの原因の多くは、コミュニケーションを『文字』のみで行うことによって起こっているようです。
人は対話しているときに、相手から発される言葉の意味だけでなく、表情や声の調子、話しているときの様子など
様々なことを読み取って、言葉の本当の意味を読み取っているそうです。
例えば、「は?」という、一言では、相手は怒っているのか、単に意味が分からなくて聞き返しているだけか区別はつきません。
このように文字だけではこういう不具合も起きてくるということです。
ライフスタイルが多様化したことによって、『文字』を使った意思伝達は、もちろんいいことだと私は思います。
しかしそこには便利な分、不具合も起きやすいということを頭に入れておかないといけないということです。