私が人生で1番大切にしているものは私に様々な世界を与えてくれた物語たちです。
漫画、小説、絵本など、多くの物語たちは私を豊かにしてくれました。
その中でもあえて一つをあげるとするなら、『ムシウタ』という小説だと思います。
この小説は10代から20代の少年少女が自分の『夢』を持ったことで、『虫』という化け物に憑かれて異形の力を手にすることになります。
その力を使う度に、自分の夢がすり減っていき、最後には虫に夢を吸い尽くされて死んでしまいます。
しかし、途中で虫を殺されてしまうと命が助かる代わりに、感情のない廃人になってしまいます。
そんな中で少年少女達は自分の夢を叶える為に戦い続けるというお話です。
この小説に共感できる部分が多く、この小説の中の人物が言った
「誰かの夢も、何処かで繋がっている」
という一言。
その時、やさぐれている幼かった私の胸に妙に響いたのを今でも覚えています
この小説に出逢ったのは小学校5年生の時です。
そして、2015年に完結しました。
思春期の頃に寄り添うように傍にあったこの小説は、私の青春そのものです。
私の中の、人との繋がりを大切にしようという思いはこの物語から学んだことだと思います。