G15-043 ”10年後の自分”

現在、2016年。
今年で20歳になった私の10年後となると、西暦は2026年となる。

その時の社会環境や社会情勢、世界の動きはどうなっているのだろうか。

今では思いもしないような事が、現実に、当たり前に起こる日々を過ごし、今よりもっと利便性に長けた社会に身を埋め、ひっそりと生きているような気がする。

現在、思い描く未来像があるのかと問われれば、特には無い。
進学する為に背負った借金や生活維持の為に職に就き、数十年間は”デザイン”という世界の駒になるのだろう。
将来的には独立したいと考えているが、新卒で就職したとしても10年後には社会人9年目と、まだまだ未熟で独立出来るとは考えにくい。
と、なると、仕事面での10年後の自分は、社会の荒波に揉まれ、経験を積み重ねている最中であろう。

しかし、一人間として過ごす10年間は、社会経験を積むだけの時間では無い。

今、人間として足りない部分を理解しているようで理解していない自分自身が、どう成長し、どう変貌しているかは想像も付かないが、自らの足で歩き、人生経験を積んでいる事は間違いない。

人間として、社会人としての成功や失敗を目の当たりにし、そして経験し、沢山の言葉に翻弄され、時には取り返しの付かない様な事もしてしまうだろう。
だが、その時に自分自身を支えるのは、私が今から歩む10年間の時と経験。いや、産まれてからその時に至るまでの自分の轍である。

30歳になれば、周りの環境も今の様に甘くは無い。人の助けを乞うてばかりの今の私では、到底立っていられない程の重圧が掛かるだろう。

その時、自分の歩んだ道程を振り返り「正解だった」「間違いじゃない」と胸を張って言える様な生き方こそが正解であると、私は考えている。

10年後の私は、こちらを振り返り胸を張って「正解だった」と言っているだろう。

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