ドローンの将来性 G17046

◆そもそもドローンとは?◆
ドローンとは一言で言うと無人で飛行することが可能な航空機のこと。最近ではスマホやインターネットと連動する事により、その利用用途が広がっている注目のテクノロジーデバイスでもある。
大きさは手のひらサイズのものから、軍事用に使われる本格的な航空機サイズのものまで様々で、農業から軍用まで広範囲に渡る分野での活躍が期待されている。またドローンのもたらす経済効果は2025年までにアメリカ国内だけで8兆円を超えると試算されている。

◆ドローン7つの活用法◆
もともとは軍事用に開発されていたドローンであるが、消費者向けに商業用に開発され、既に技術的な課題をクリアしていることから、実際にどのようにドローンが今後活用されていくのかが見えてきた。その活用事例を紹介する。
1.【災害救助】
山で事故などが起きた際に救助隊が、被害者の元まですぐにたどり着けないような光景をニュースなどで見た経験が1度はあるのではないだろうか?仮にいくら道路環境が整っていたとしても緊急時にその道路が使えるとは限らない。また被害者がまだ見つかっていない場合はさらに事が深刻で、ヘリコプターで何日も探しても見つからないことさえある。そんな緊急時の災害に、ドローンは役立つ。
過酷な捜索環境はときに救助者側にとってもリスクである。しかしドーローンは猛暑や放射線などの人間にとって過酷な環境に負けない耐性がある。また、多くの瓦礫によって人がいるのか判断しずらい状況においても、広い視野を持ち捜索を難なく行うことが出来る。
2.【地球上のあらゆる自然環境のリサーチ】
ドローンの特徴的なポイントの1つは操作性の良さである。さらにプロダクト自体が比較的小さいこともあり、人間では入り込めない狭い場所にいとも簡単に侵入出来る。
野生動物を題材にしたドキュメンタリー番組は、1つの動物に密着することから始まり、最終的には感動のシーンを撮影出来るものであるが、そのプロセスは時に多くの危険を及ぼす。しかしドローンを使えば、通常では撮れないような動画を安全に撮影可能。
またリサーチへ活用法は自然動物の撮影だけに留まらない。環境におけるとても小さな部分を定点監視することにも活用できる。実際にNASAは試験的にドローンを既に上空に飛ばし、水蒸気とオゾン層の反応を観測している。将来的には、科学者が地下にドローンを送り込み、今まで見た事が無かった地球の一部を見ることが出来るようになるだろう。
3.【ジャーナリズムへの活用】
昨年からミズーリ州のデザイン学校で、J-botsと呼ばれるドローンを利用して、情報収集を目的としてドローンの操作方法を教える授業が始まった。特殊な天候や、災害など簡単に動画が撮れないような場所がドローンを用いた取材対象となる。ジャーナリズムにおいては従来では報道ヘリとカメラマンが必須であったが、ドローンがあればもう必要ない。
4.【アクロバットなスポーツの撮影】
実はスポーツの撮影にも使える。GoProによってその人の体験を映した映像が話題になったが、ドローンが見せる映像はまた異なる。通常では届かないだろう高さからの撮影が簡単に可能になり、アクロバットなスポーツを映す事が出来る。GoPro+ドローンテクノロジーを組み合わせたNixieの様なデバイスも発表されており、今後スポーツの撮影が別次元に進化する可能性がある。
5.【短時間でのモノの配達】
Amazonが配達用のドローンを開発すると公表したとき、多くの人が熱狂したのは記憶に目覚ましいだろう。しかしその後、実際にドローンが自分の家の敷地内を飛んでいたらどうするかとアンケートを取ったところ、多くが撃ち落とすと答えている。それを考慮にいれると、まだまだ市場がドローンに準備出来ていないのかもしれない。しかし配送業界はドローンが普及することで圧倒的に効率が増すことが明らかな数少ない業界である。今後ドローンが配送業界にイノベーションを起こしていくのはやはり時間の問題だろうと考えられる。オンラインでオーダーした商品が30分で家まで届く未来はすぐそこまで来ている。
6.【3次元の空間を自由に使った広告】
ドローンによって、今までになかったユニークな広告が可能になる。実際にロシアのモスクワでは、アジア系レストランがドローンに昼食の広告チラシを載せて、オフィスビルの前をランチタイム直前に飛び回った。この広告手法は大成功し、これ以降ドローンを用いた広告は“drone-vertising”として知られることになる。
7.【ドローンを用いたレースやバトル】
ドローンはエンターテイメント性も兼ね備えている。人々がお互いを直接傷つける事なく空中でバトルやレースなどで競争できる。既に一部の人は”Drone Combat”(ドローンバトル)という名称でスポーツのイベントを開催している。

◆個人的な意見◆
災害救助方面において目に見えるところだけを見ていても仕方がない。
見えないところまで見てこその救助活動だと僕は思います。ですので、熱探知、音探知、それこそ心臓の音さえも聞き取れたなら
震災により建物の下敷きとなった人も発見することができるのではないだろうか。
そういった妄想じみた可能性が実現されるのであれば、ドローンは人々に大きな恩恵を与えるのかもしれない。

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