浅枝大志(ひろし)。彼は若き最高経営責任者(CEO)だ。
スマートフォンや、iPadなどの便利なものが増えていく中、CDを持っている人は少なくなっていき、今やもうスマートフォンが音楽プレイヤーとなっている。
昨年11月からユニークな小型機器が開発された。
Beatrobo社の「プラグエア」がそれだ。スマートフォン(高機能携帯電話)のイヤホンジャックに刺すだけで曲が聴けるほか、友人や家族に渡せば共有もできる。
「スマホ時代のCD」と呼ばれるプラグエアは、新たな音楽媒体として消費者の視聴スタイルを一変させ、販促に悩むレコード会社の救世主になる可能性を秘める。
またプラグエアの試作品自体は一辺が22ミリの立方体だが、さらに小型化・薄型化でき、形や大きさも問わないという。なぜなら内部にはシンプルな基板が入っているだけで、実際は「曲のデータが格納されているわけではなく、鍵の代わり」(浅枝CEO)だからだ。
アーティストやエンターテインメントコンテンツとのタイアップなどを狙っており、既にユニバーサルミュージックなど、提携が進んでいるものもある。
友人とシェアした音楽の権利については、共有の仕方をコントロールできるようになっており、友人にシェアした場合は3時間後に(ストリーミングが)消えるようにするなどの「視聴」が可能になっている。
Beatplug Campfire Project (JP) – YouTube
Beatrobo社は2012年の10月にサービスをリリースし、2013年5月にはiPhone版アプリを公開している。
このレコード会社へのプロモーションは、イヤホンジャックに挿すだけで曲が聞けて、さらにそれをシェアできるということから、いままでになかった発想で実に興味深いが、私はいくつかの疑問がある。
「プラグエア」は音楽や書籍の可能性を広げるものかもしれないが、現実問題として、そもそもスマホ自体をうまく使いこなせていない人には、そのプラグエアの重要性や技術がわかってもらえないということ。
スマホ自体をうまく使いこなせていない人にとっては、どこがどういう風に利便性があるものか、分かってもらうには難しいだろう。
そうすると、利便性があるという事をもっといろんな人にわかりやすくPRしなければならない。
①プラグエアでなければいけない理由はなにか・・・。
②コンテンツのダウンロードに敵う根拠はなにか・・・。
③ダウンロード派の人に興味を持ってもらうための策はなにか・・・。
④セキュリティ面での対処はどういったものなのか・・・。
以上の問が挙げられる。
それ等の問に対して、
①面倒な手間は掛けずにプラグエアひとつとスマホがあるだけで近くにいる人と容
易に好きな音楽をシェアできる。
②Beatrobo社の無料のアプリとの完全連動で楽しく遊べる。
③実際に使ってみた消費者の感想をレビューで公表して興味をもってもらう。
④セキュリティ面、及び、収集する情報、集めた情報の利用、情報開示、クッキーの 使用、通則についての明細を公表する。
以上の概要、及び対処法を踏まえての策を的確にPRするということが考えられる。
これから私達の音楽媒体はどのように進化していくのだろうか。
現社会の娯楽が多様化していく中、人間そのものが衰退せずにうまくデジタルと付き合って行くためにはどうしたらいいのかが今後の課題だ。
参考URL↓
Beatrobo
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140218/bsl1402180500000-n1.htm
THE BRIDGE
http://thebridge.jp/2013/11/movidademoday-2013-beatrobo