G12050 屋外でのプロジェクションマッピングPR活用

 建物に投影する大掛かりなやり方だけでなく、近年業界ではプロジェクションマッピングの活用範囲を広げていくため、プロジェクションとマッピングを切り離して応用していく動きがある。「カタリスト」、「ヒポタイザー・パンドラスボックス」などのアプリケーションがある。 ヨーロッパでもプロジェクションマッピングが盛んに行われているが、日本と事情が違うのは、企業が研究費として大学に資金を出してじっしするケースが多いこと。それが動画交流サイトなどにアップされ、プロモーションに活かされるというしくみだ。 ヨーロッパでも日本でも、現在プロジェクションマッピングのニーズには大きく2つの方向性がある。ひとつはイベントやアトラクションとしてのエンターテイメント化、もう一つはコンパクトにしてソリューション化する方向性だ。小型化、ソリューション化、長期運用化は、今最も求められている流れで、この分野の新技術ではホログラフィック3Dディスプレイなどが登場しており、視覚効果を高めた製品展示などに注目されている。 またじょうせつに適したLED化も開発が進められていて、交通・屋外広告にとってはいっそう利用価値が高まるとことと思われる。さらにLCD(液晶ディスプレイ)へ転用すれば、交差点のコーナーなど今まで広告ができなかったところもメディア化していくことができる。コモディティ化しないために プロジェクションマッピングは屋外広告、エンターテイメント、美術館・博物館のインスタレーションにおいて使用用途が高い。 屋外広告においては常設か仮設かが重要なポイントで、それにより取り組み方も異なってくる。例えばサイネージ化すると固定費やコンテンツ費が高くなるし、立地条件も考慮しなければならない。そこには道路交通法や条例という問題も付随してくる。コンテンツ作りでは3Dの制作環境や量産体制の整備が必要となる。じょうせつ化すれば、メンテナンス費用を賄うため回転数を上げて多数のアカウントを入れる運用システムも考えていかなければならない。仮設の場合は他メディアとの連動も不可欠で、費用対効果を生むためには効果測定も今後必要になってくるだろう。 こうしたさまざまな課題はあるが、技術的な観点から見ると将来は明るい。ウィジット、つまり機能を個別化していくという点ではますますインタラクティブになり、SNSなどウェブ連動していくとムーヴメントを生みやすくなる。ソリューション化、プロダクツ化としての可能性も広がっている。

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