G19037 筒井 遼嗣 ダオ・ジャミン氏のプレゼンテーションについて

今回のプレゼンテーションではダオ氏が人間とAIの違い、そして自らの人生哲学について語ってくれた。

後半のそれは明らかに授業の趣旨とズレいたものの、大変興味深く、彼の語る現代の若者についての考察は私も概ね同意できる。

しかし、ある1点において同意出来なかった。彼の語った事と私が思う事、これら2つの類似点、相違点について述べていこうと思う。今回のテーマは「人生哲学」だ。

彼はプレゼンテーションの後半、今の若者に対して苦言を呈していた。すぐに答えを知ろうとし、考えることをしない。行動力が低く、本を読まない。そのために論理的思考力も乏しい。などなど、いかにレベルが低いかというのを私怨混じりに強く批判した。

これらは紛れもない真実だろう。実際、インターネットが普及した現代ではすぐに答えを知ることができるし、実行せずして結果を想像出来る。それが当たり前の世の中で怠けてしまうのは必然的だ。

ここまでが、彼と私の考えの類似点である。

そこで彼は、解決策として本を読むことを勧めた。前時代に生きた偉人の文を読めば、より賢くなることができると。

ここからが相違点だ。

確かに本は人生をより豊かにしてくれるし、読むこと自体は素晴らしいことだ。

しかし、彼はまるで本に答えがあるかのように言っていた。それは違うだろう。本はあくまで参考書であり、人生の指南書ではない。

本に書いていることを学んでいれば賢くなることが出来るのだろうか。私はそうは思わない。それでは器用貧乏になるだけだ。

常に自分の中にしか答えは在らず、本はそれを見つけるためのヒントでしかない。自分の中の答えを知ることこそが真の学びであると私は考える。

何故ここまで私が言いきれるのか。それはこれまでの僅か19年の人生経験で感じているからだ。実際に私も現代に生きる怠け者であり、そんな自分を変えようと本を読んだ。本を読み、実行することで自分は変わった。より賢くなったし、物知りになって自尊心も育った。だが一向に結果は出なかった。

そして気づいた。偉人の考えを自分に投影しているだけで、賢くなどいなっていないことに。変わってなどいなかった。ただ浅い学びで知った気になっていただけだったのだ。

そんな苦い経験を経て、今は実行することに重きを置いている。考えすぎる前に、まず行動する。本当の論理的思考は、経験の後に身につくものだ。そう考え、少しづつ前に進み出している。

長々と文章を書いてきたが、これらの言葉はまだ意味を持っていない。正しいかどうかは今の自分では到底分からない。なぜなら私はまだまだ未熟だからだ。

だからこそ、前に進もうと思う。

未熟な自分を認め、研鑽を積んで行くのだ。

これまで書いた文章に意味を持たせるために。

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