こちらのDOOHはスウェーデンの薬局チェーンの禁煙グッズの広告である。
普段は無表情の男性が映し出されているだけだが、歩きたばこをしている男性が通りかかると画面内の男性が咳き込む。
これは、サイネージ内にあるセンサーが煙を感知するとリアルタイムで映像が切り替わる仕組みになっている。
この広告をみて、商品を売りたいターゲットに対してピンポイントで商品を売り込むことが出来る素晴らしいアイデアだと思った。今までの広告はふと目に入るだけで印象に残りにくかったり、興味のないことはそもそも見なかったりと不特定多数の人間に宣伝を垂れ流している状態だった。
しかし、ダイナミックDOOHは商品を必要としている人、必要がある人を振り向かせ、確実に商品の宣伝を届けることが出来る、無駄のない宣伝の仕方だと思った。
また、広告として以外にも町の意識改革にもDDOOHは活用できるのではないかとか感じた。画面内の男性がせき込むと歩きたばこをしていた人は、後ろめたいような反応を見せていた。DDOOHをごみのポイ捨てなどの町の問題に取り入れることで、マナー違反への警告としての役割を果たせるのではないかと考える。
今回、DOOHの事例を検索をしても、国内では同じような事例や海外の事例を取り上げたものしか出てこなかったことや、今まで海外のようなDDOOHを日本では見たことがないことから、日本の広告文化は世界よりも遅れていると感じた。
今後、日本でもDDOOHが認知され街中で見られるようになってほしいと思う。