G12006

私は普段から外への関心が低く、有名人の名前は数えるくらいにしか分からないが、今回の授業で初めて私はメディアアーティスト真鍋大度氏を知った。テクノポップユニットPerfumeのPVやライブ演出から、国際的なメディアアートシーンでも活躍されている方だ。モノや身体と、音・映像をつなげる面白さを追求し、Perfumeの個性的なダンス、音楽に合わせて様々な効果や照明がまるで生き物のように動く様は私も印象に残っている。しかし、真鍋氏が手がけたのはこれだけは無かった。今回のビデオで私がビジュアルとして印象的だったのはPerfumeのオフィシャルサイトが出来るまでの過程を紹介している部分だ。Twitterでのつぶやきが彼女達の体を創りあげて行くというものだ。視覚的にも面白いが、実際に自分たちも参加して作って行くという一体感や楽しさがあってとても新鮮に感じた。真鍋氏は何かを頼まれたからやるのではなく、自分たちが面白いと思えるから何かに挑戦すると語っていた。「自分から進んで挑戦する」事はシンプルながら、なかなか大変だと私は思う。何をするにしても手探りで、時間も労力も必要とする。それを自分の中で楽しいとずっと思っていられるだろうか。妥協を許さず確実に挑む。それが新しいものに繋がっていくと強く感じることが出来た。

今の私は提示された課題を仮定されたクライアントの目線で考えてデザインをしているが、時々に自分の中に持っている偏見やイメージで「〜だから駄目だ」と考えが固くなったり詰まることがある。私は何かを作る時のあの夢中になれるような楽しさを忘れがちになってしまっているようだ。授業の一環として見たビデオだったが純粋に面白く、とても刺激を感じた。これからは内に籠るのは止めて、外に目を向けて色々な事を吸収して行きたいと思う。もっと夢中になろう、もっと楽しんでいよう、そんな気持ちをずっと握りしめていたいと思う。

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