元来、ユビキタス(ubiquitous)は「同時にどこにでも存在する」ことを意味する英語の形容詞である。
しかしながら日本語では「ユビキタスコンピューティング」の略として登場することが多く、
その場合「いつでもどこでも、利用者が意識する事無く、コンピューターやネットワークなどを利用できる状態」をさすことになる。
具体的には「カーナビが渋滞状況を把握した上で道案内してくれる」
「品物を持ったままコンビニを出ると、自動的に代金が引き落とされる」
「自宅に来客があると、携帯電話がそれを知らせてくれる」などの環境がこれに当たり、
このような環境を実現した社会を、ユビキタス社会などと呼ぶ。
ユビキタスの実例のひとつに「電子カルテ」がある。
医療機関を対象にしたものであり、それまで紙の形式だったカルテを
電子に置き換えていつでもどこでも持ち運べる、といったもの。
これが提供され始めたのが2001年頃である。
今からもう13年も前のことであるが、この頃からもうユビキタス社会へ少しずつ
移行してきていたのかもしれない。
最近では、近年少子高齢化が進んでいることもあり、
高齢者や年配者をを家庭で見守ったり
安全なサービスを提供する「ユビキタスネットワークロボット」の開発・研究がすすめられている。
これからますます少子高齢化が進む中で、
医療機関や福祉環境に関わる環境・機能の充実が重要なものになっていくと考えられる。
クリエイターもまた、福祉や医療に関連し便利に利用できるアプリケーションや、
webの連動などを考えていくべきだと思う。
ユビキタス社会に移行することによって得られるメリットはたくさんあるが、
しかしこれから移行する中で、デメリットも考えなければならない。
デメリットとしては、情報化が進むことで「すべての悪事が今までにないスピードでできる」こと。
クリエイターはこのこれらのことも考慮して、
使う人が安全に、安心して使うことのできる機能・デザインを考えていかなければ
ならないと思う。
参考サイト
「ユビキタス社会における問題点」
http://internet.s-teem.com/2011/02/post_66.html
「セコム医療システム株式会社」
http://medical.secom.co.jp/it/karte/index.html