世界中さまざまなところで活用されているビックデータ。
現在、利用が進んでいるデータは主として
「ヒト」の行動に起因して生まれるものです。
これに対して、今後注目されそうなのが「モノ」から生まれるデータの利用です。
ビックデータとIoT(モノのインターネット)を活用し
アメリカのフロリダにあるディズニーワールドが大きく変わろうとしている。
それはRFIDが組み込まれたMagicBandと呼ばれるリストバンドと、
Webサイトから収集したプライバシー情報をもとにし、パーソナライズした新サービスを提供している「MyMagic+」です。
「MyMagic+」とはディズニーワールドの場合、ディズニー直営ホテルに宿泊すると、
リストバンド型のマジックバンドが渡されます。これはルームキーになっており、ドアノブの上のセンサーにかざすと鍵が開く仕組みになっています。
また、このマジックバンドに、パークチケットの情報を結びつけると、
ゲートでバンドをかざすだけで入園することができます。
ガイドマップやアトラクションの待ち時間まで見ることができ、
バンドをさっとスキャンするだけで園内の買い物もできるようになります。
システムは着用者の動きをRFIDで追跡できるため、
ゲストがパーク内でどのように動いたかというデータを収集できる。
ディズニーはこのデータを、より多くのゲストを受け入れたり、
乗り物やアトラクションに適切にスタッフを配置したり、
多くの客が訪れるショップやレストランの在庫管理を改善したりするのに利用している。
サービスを実現するために、MyMagic+では、利用者のプライバシー情報を数多く収集している。
入園前には、wedを通じて入園する全員の名前、誕生日、ファストパスを利用したいアトラクション名などを収集する。
また、入園後は、売店で何を買ったか、いつどのアトラクションで遊んだか、
リアルタイムの位置情報、アトラクションやレストランの待ち時間、
ミッキーマウスと握手したかどうかなどを収集します。
このサービスから学ぶべきことは、個人情報をただ収集するのではなく、
ゲストにそれ以上のメリットを提供していることだと感じました。
ひとりひとりのあらゆるデータを処理し分析して知ることで
事業を改善するための具体的なアクションをとるこができ、
利用者は個人情報を提供することでディズニーワールドをより楽しむことができます。
ビッグデータを分析してビジネスや人々の生活に役立てようとの機運が高まっています。
あらゆるモノにセンサーや通信装置などを組み込み、ネットを通じてつなげることで生まれる新たな価値・サービス。
大きなデータを使うというのは本質ではなく手段であり、
ビッグデータ分析は、単純にデータを分析するというだけではなく、
それをどう使うかというところと密接に結びついていると思います。
実際のビジネスの意思決定の中でどのように使っていくかを明確にし、
企業が持っているデータだけではなく、
外にあるデータをどう使っていくかを考えていくことが重要だとおもいます。
IoTとビッグデータで何ができるか–世界の活用事例
http://japan.zdnet.com/article/35061544/3/
ディスニーワールドの新サービス「マジックバンド」、
今春にもRFIDチップを活用した「MyMagic+」システム導入へ~