G15018 スーパーコンピューターとの関わり方

私は今回の授業で初めてスーパーコンピューターについて詳しく知った。スーパーコンピューターという名前は認知していたが、計算をものすごい速さでできるコンピューターらしい、という程度の認識しかなく、それがどういう機能があって具体的に何ができるかまでは知らなかった。だから、ここまで人間に近い働きをするということを知ってとても驚いた。

人口の減少によって労働人口の減少が嘆かれている今、スーパーコンピューターをうまく利用すれば人手不足が解消される。仕事を効率よく合理的に進める上でスーパーコンピューターは人類の大きな手助けをしてくれるだろう。このように人間のサポートという面では、スーパーコンピューターはとても素晴らしい技術と言えるし、今後も発展していって欲しいと私は考える。
この先20年、30年後になれば技術はもっと進化していて、2015年現在では人間にしかできないようなこともスーパーコンピューターが簡単にこなすようになっているかもしれない。効率や合理的な事だけを重要視すれば、人間にしかできないと言われている部分をスーパーコンピューターに任せてしまうことも将来的には可能だろう。そうすれば私達の生活はとても便利になるし楽をすることもできる。
だが、効率的で合理的で便利なことだけが大切なのだろうか。人間にしか感じることのできない曖昧で繊細な部分はスーパーコンピューターにはわからないのではないだろうか。表面的にこれらを再現したプログラムを作ることは可能だとしても、本当の意味でスーパーコンピューターが理解することはできないだろう。私はこの“曖昧さや繊細さ”があるから世の中は成り立っていて、もしこの部分がなくなってしまったとしたらとても悲しいし恐ろしいと感じる。
今後スーパーコンピューターを利用していく上で、“曖昧さや繊細さ”という観点から人間が担うべき部分をもう一度考える必要があるのではないだろうか。
私はこの先デザインに関わっていく中で、進化していく技術を取り入れながらも人間にしか感じることのできない“曖昧さや繊細さ”を感じて伝えていくことができるデザイナーでありたいと考える。

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