VRとAR G17030

近年、科学技術の急速な発展によりVR、ARと呼ばれるものが身近なものになっている。しかし、VR、AR=ゲームというイメージが強いせいか悪いイメージを持つ人も少なくないだろう。実際、AR技術を使用しているポケモンGOというゲームではニュースで取り上げられるほどの深刻な事件も起きている。

そこで様々な人に認められるであろうVR、AR技術を利用した他の分野に興味をもち、調査した。

急成長するVR、AR技術は建築や教育の場へも取り入れられつつある。中でも今回は医療分野で利用されるVR、ARに着目した。

 

まず、VR技術を利用した医療について述べる。手術シミュレーションという、医者が行うものがある。またその他に、患者や一般人へ向けた、トラウマ、PTSDの克服や幻肢痛のケア、精神疾患の理解の為に主に利用されている。これのおかげで、他人の痛みや苦しみが理解できないことから起こるトラブルが改善されるのではないだろうか。例えば、精神疾患の一つである総合失調症がある。主な症状は幻覚や妄想だが、医師に説明されただけでは症状の重さが理解できない事もあるだろう。しかし家族や友人だけでもこのVR技術を利用し、よりリアルに症状を体験、理解ができれば、患者のケアもよりスムーズに行う事ができるだろう。同じようにVR技術の特徴であるリアルさを活かした医療行為が幻肢痛のケアである。これは失ったはずの手足が痛むというものだが、VR空間で失った腕を動かす事で痛みを和らげる治療だ。

次にAR技術を利用した医療について述べる。これは難しい知識が必要な手術の時に患部をタブレットなどで映すと、遠方にいる医者からの指示が映されるというものだ。

このAR技術を利用したオンライン手術と、リアルに再現されるVR技術がより進歩すれば、容態が悪く長時間の移動ができない患者などに、遠くから手術できる日がくるかもしれない。使い方次第ではVRとARの可能性は無限大だろう。

 

現段階では、VR、ARの多くがゲーム系というマイナスイメージが持たれやすいものが身近なこともあり、VR、AR自体に悪印象を持つ人は存在する。しかしVR、ARは急激に進化を続け様々な分野で活躍の場を広げつつある。そしてより進化していくために、世間での抵抗をなくしていく事が今後の課題になるだろう。

 

参照

http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/327441/022000308/?ST=health

ARで医療はどう変わる?活用事例6選

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