【G12049】トリックアートの可能性

「トリックアート」とは超リアリズムの分野を変化させたもので、絵とわかっていながら、立法体に見えるおもしろさと、鑑賞する絵画に応用性を付加し、
触れる・写真が撮れるというように、いままでにはない参加型のアートに仕立てたものだ。 本来、絵画には適さないとされている油性のペンキを駆使し、
筆一本で仕上げる技術と、何も道具を使わず、立体的感覚を味わう。「人間そのものの世界・本物の世界・感動の世界」を生み出している。

滋賀県甲賀市甲賀町大原市場にある、西日本旅客鉄道JR西日本草津線の駅である甲賀駅が、「忍者の里の新名所」として入口や壁面・天井などに合計7か所トリックアートをほどこした。

甲賀市は、忍者の全盛期である乱世の戦国~安土・桃山時代、戦国武将が諜報・謀略活動に忍者を用いるようになり、その中で活躍し最も有名な忍術の一派として知られるようになった甲賀流(こうかりゅう、こうがりゅう)とは、 
が伝わっていた近江国甲賀の地であり、忍者村などそれにまつわる建物、展示が多い場所である。伊賀上野と並んで忍者の里と呼ばれている。

そこで平成17年11月、「甲賀市を育てる会」によって甲賀駅が改築され、駅の自由通路中央、改札内側の天井やホーム入口などの壁に忍者をモチーフとしたトリックアートを散りばめた。

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7点すべての絵が、自身を一緒に写り込ませて完成するアートということで、そこで一定の動作をした写真を撮ると自分が忍術を使っているような写真を撮ることができるようになっており、旅行者を楽しませている。

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トリックアートの他にも忍者を意識したつくりになっており、自由通路、改札口の床面には手裏剣の絵が描かれている。

忍者ファンはもちろん、自身がトリックアートに参加した写真を撮るためにカメラを持って駅に足を運ぶ人も少なくないようだ。
一人では写真に参加することができないので、家族で休日に、また友人と共に行くなどしてトリックアート写真をとるさまは非常に楽しそうに思えた。

トリックアートにしても、そういう参加型のもののほうが遊びがいがあり人も足を運ぶ、よって地域の活性化に
近づくのではないかと思う。

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