G13012 ユビキタス社会におけるマルチメディアクリエイター

ユビキタス社会

 
 

ユビキタス社会ユビキタスしゃかい)とは「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」がコンピューターネットワークを初めとしたネットワークにつながることにより、様々なサービスが提供され、人々の生活をより豊かにする社会である。「いつでも、どこでも」とはパソコンによってネットワークにつながるだけでなく、携帯情報端末をはじめ屋外や電車・自動車等、あらゆる時間・場所でネットワークにつながる事であり、「何でも、誰でも」とはパソコン同士だけでなく家電等のあらゆる物を含めて、物と物、人と物、人と人がつながることである。[1]

Wikipediaより引用)

 

「いつでもどこでも誰とでも何でも」の世の中が今まさに迫ってきている。

まず、どこにいても「ネットがつながる」世界。今やポケットWi-Fiたるものが存在しているため、どこでもネットにつなぐことができる(ポケットWi-Fiに電波が届く限り)。

地下鉄でさえすでにモバイルデータ通信の電波が届くようになってきている。

すごく便利な社会だが、この社会の中でたまに考えてしまうことを事例を出しながらあげていきたい。

 

1.まず人と人のつながりについて。

 

私は一つのダンスの団体として、イベントを開くことが時々ある。

やはりたくさんの人に来てもらいたいため、「宣伝」が欠かせなくなってくる。

正直一番伝わるのは「口コミ」だ。特に実際にイベントに参加したことのある人による口コミは強烈な影響を生む。表情や、口調などといったところから、どんなイベントだったのか、楽しさや内容がしっかりと伝わってくる。

 

しかし、この場合、人と人とが実際に会わなくてはならない。

 

その「会う」動作を省くいて、いつでもどこでも情報を共有するために、便利なインターネットを使うと、どこにいる場合でも人に情報を伝えることができる。そのイベントの様子などを動画で残して、宣伝PR映像を作るとよりイベントの中身が伝わったりする。

私は大体、その宣伝にSNSを使っている。主にTwitterFacebook、LINEの3つだ。

かなり楽であり、一度で多くの人にイベントを告知することもできる。

すると自然にTwitterFacebook、LINE共々、「友達(フォロワー)」が増えてくる。

一気に一つのツールでかなり大勢の人と繋がることが出来るわけだ。

私はTwitterには約1005人、Facebookには697人、LINEでは905人の友達がいる。

それもほとんどダンスでつながった人々だ。中には世界で活躍する方から、小学生の子どもまでつながっている。

たくさんの方と繋がるといろいろな情報を発信できる代わりに、

私自身にもたくさんの情報が入ってきたり、時にはTシャツデザインや、CDデザインの依頼なども舞い込んで来たりする。

その反面、何か間違ったことなどを言ったり、変なことを書いてしまったりすると、全員にそれを見られ、しまいにネット上で怒られているところを見られてしまったことまである。庇ってくれる方もいたが、恥ずかしい上に付き合いの浅い方には

「こんな人なのか」と勝手に思い込まれ、醜態をさらすことになる。

人間は人のいいところよ悪いところのほうが目につくため。

 

少し道を踏み外すだけであまり話したことのない人から嫌われたり、それが口コミで広がったりする。

人との交流を盛んにする反面、ネット上での人間関係の問題の悪化も多くなる。

 

2.人とモノについて

 

近年、ソファーに座っているだけで家電をすべて動かしてしまうようなはなしを聞いたことがある。

スマートフォンをリモコンとして扱うのだ。

さらに家庭用便利ロボットの代表格 お掃除ロボット「ルンバ」 など、人自体が動かなくてもよいものが年々リリースされている。

すごく便利なものだ。自分自身が動かなくていいなんて、楽すぎる。

TVを見ながら勝手に掃除をしてくれているなんて。

 

と、技術も進歩しているが人間自身はどうだろうか。

「退化」していないだろうか。

 

おそらくこの大阪美専の中で、技術や知識が最先端にいっていて、考え方も豊かなCD専攻の私が言うのもなんだが、このまま技術が進歩し、このままの使われ方をすると

一般の人間が「死んでしまう」ように思える。というのは、本当に動かなくなって、体力的にも衰え、考えることをやめ、怠け、ダメになってしまうのではないだろうかと時々考えるようになる。

 

3.まとめ

 

こういった便利な世の中、良い処はたくさんとでてきた。

がそれを人が見えないところからよく見てみると、こういう考えが出てきてしまう。

私は新しいものが好きだ。

新しいものは少しくだらなくても欲しがってしまったり、使ってしまいがちだ。

しかし時々、本当に大丈夫なのだろうか、という考えが頭に過ってしまうことがある。

人と人が実際に会わなくなってしまう、文字だけで会話するようになってしまう。

人は考えることをやめ、死んでしまう。

こう考えてしまうのは自分がひねくれているからだろうか?何なのか自分でもわからない。

このユビキタス社会で自分が一度やってみたいと思うこと、それは

「全世界のネットからの遮断」

だ。これを見ると正直「は?」となる方はかなり多いはず。

だが、ネットに酔いしれ、ネットがある状況が当たり前となった今、実際に使えなくなったり、使い方を間違えていたりということが絶対にない!と言い切れる人が何人いるだろうか。

大変危険な行為だが、一度ネットのない世界を全員で体験し、

ネットのある環境のありがたみ、人として生きていることの奇跡などを考えたうえでネットを使い、これからもっと発展していくだろう技術を活かし、良い物を作っていければと思う。まあこのレポートを書いている時点で、完全にネットに頼っているのだが。笑

どのみち、実際にネットを遮断することは無理な話なので、そういう意識を常に持って、これからのユビキタス社会をいい方向に発展することが出来たら、とはたしは考える。

 

 

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