G15018 10年後の家庭用ロボット

近年、お掃除ロボットや、コミュニケーションロボット等、様々な種類の家庭用ロボットが発売されている。コミュニケーションロボットはまだあまり私達の生活には馴染みがないためそれほど一般的に普及していないが、「ルンバ」等のお掃除ロボットはここ数年で利用している人が増加した。実際に周りでも家に置いている、という声を聞くことがある。お掃除ロボットが普及していったのは何故なのか。それは使用目的がはっきりしているからではないだろうか。特に掃除などの家事は毎日の中で必ずしなければいけないし、確実に需要がある。この先、普及していくのはそう言った使用目的が明確なロボットだと考える。
今回10年先の家庭用ロボットを考えるにあたり例にあげる「HSR」(Human Support Robot)はトヨタ自動車が開発した生活支援ロボットだ。このロボットは手足が不自由な方を支援するため、実証実験を通じて利用者の視点をフィードバックしながら開発を進めているものだ。具体的には落ちたものを拾う、高い所や机の上から物を取る、カーテンを開ける、等ができる。また、タブレット端末から操作ができるので、家の外からもでもコントロールが可能になっている。このロボットの実用化・普及については、「10~15年後」との見解が示されている。このロボットのような家庭用ロボットがAIの有力な応用分野となると私は考える。
今はまだこういった生活の補助を目的としたロボットとコミュニケーションロボットはそれぞれ別のものとなっているが、10年後は両方の機能を兼ね備えたロボットが開発され、普及しているのではないだろうか。話し相手になり、家事の補助もしてくれるロボットは高齢化が進んでいくこの社会で確実に需要がある。10
年後にはロボットに口頭で伝えれば家事をしてくれたり、友達のように話相手になる映画に出てくるような情景が当たり前になっているかもしれない。

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