G16036 「VRにおける現状と可能性について」

「VRにおける現状と可能性について」
VR元年の2016年からバーチャルリアリティ(仮想現実)はわたしたちの生活に急速に浸透してきている。現在人気沸騰中のPlayStation4のPlayStationVRを始めとするゲーム市場。さらにNASAではThe AustalianがVRとARを活用した宇宙飛行士の訓練や、OssoはNVIDIAのGPUを利用したバーチャル患者への手術など、その活用法はエンターテイメント分野だけには止まらない。例えば教育分野では自宅にいながら全国どこの学校の授業を受けられたり、社会分野では不動産屋へ部屋の好みを伝え、モデルルームを何軒も視察できると移動時間が短縮されて効率がいい。自宅にいながら世界各国へバーチャル旅行へも行けるし、プログラムすれば過去の偉人の人生を体験することも可能になる。テレクイグジスタンスで触覚や嗅覚の感度が上がれば没入感はさらに深いものとなる。そうすれば人間が足を踏み入れられないような未開の地への探索。災害や事故現場での救出及び保全作業。現在日本でも問題になっている原子力発電所の補修作業まで可能になるであろう。(それまで発電所が稼働しているかは分からないが)更にはロボットを宇宙へ飛ばし、人間は地球にいながらも火星や金星の開発ができる。
無限の可能性があるVRだが人間の欲求は恐ろしいもので、仮にバーチャル彼氏や家族を作ることも可能である。それがさらにリアルな感覚となると、もしかしたら未来人間は全員ゴーグルをつけていて自分の好き勝手な世界をそれぞれで生きているのかもしれない。そんな映画の物語のような話も実現してしまいそうな勢いがある。人間の夢と欲望が詰まったVRの未来はどうなるのであろうか。

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