バーチャルリアリティにおける現状と今後の発展について G16-023

現在、PlayStationやスマーフォンでバーチャルリアリティのゲームや映像を楽しめる時代が来ています。VR元年の2016年より、私達は今までになかった体験に夢中です。
最近ではゲームだけでなく、web方面にもVRが生かされようとしています。
例えば、VRの中でパソコン操作が可能になる『Virtual Desktop』、IKEAからは仮想のキッチンを歩き回れる『IKEA VR Experience』、イギリスのスタートアップ『Trillenium』はVR空間内でショッピング体験を提供するアプリを開発しています。GoogleChromeはすでにVR対応ブラウザを開発しています。もしこれらが発展すればネットサーフィンやショッピングの仕方は今までと変わり、より信頼感のあるものに変わるでしょう。

しかし、現状ではVRコンテンツには問題があります。それは長時間の使用には向かないことです。
VRの全般的な問題としてVR酔いというものがあります。これは感覚のズレやベクションから引き起こされます。また、VRの映像は現在の段階では焦点深度は固定で、見たものすべてがくっきりと見えてしまいます。普段人間の目は視野を100%の視力ですべてを見ているわけではないので、これでは大変な疲労感を得てしまうことになります。開発者たちはそれを解消するため、人間の瞳孔を捉え視線追跡を実現しようと取り組んでいます。また3Dサラウンドや4K以上の解像度、触覚伝達など、彼らはよりリアルな現実を作ることを目的として取り組んでいます。

ここで、長時間プレイの問題などが解消されるとどうなるでしょうか?
まず、映像や音響は現実のものとそう変わらないものとなり、より没入感の高い現実に近いものが完成されます。その仮想の世界を自由に見て動き回れるようになるでしょう。ナチュラル・ユーザーインタフェースの完成です。また、触覚伝達の技術も共に発展するとさらに現実感を増します。VRがここまで発展するとAR(拡張現実)も盛んに取り入れられるようになります。そうなると今度は大きくなりすぎてしまったデータ量が問題となります。ゲームなどのコンテンツはそのままよりリアルな方面に進み続けますが、WEBやARなど、現実と関わりのあるコンテンツはより軽く、より早くが求められるようになります。より軽く、早く、手軽に現実とリンクしたものが得られるようになれば、今までバーチャルの世界を作るものだけだったものが、現実を補助するものになるとわたしは考えます。例えば、VRゴーグルをかけ、現実の世界と複合したものを見るとき、今までの人間の脳で感じられた情報に加え、資格や音響でさらに補強し、私達は現実世界からより多くの情報と的確な選別力を得ることになります。そうしてMR(複合現実)にまで成長したVRは、私達に新たな現実の形を与えてくれるのではないかとわたしは考えます。

参考

5年後にVRの技術はどこまで進化する? oculusが語った未来と課題
VR酔い対策について フレームシンセース
VR・ARの先にある「混合現実(MR)」とは何か? | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
VRがさらに浸透する?遂にGoogle Chrome1つでVRコンテンツが閲覧可能に!? – KOBIT
VRの中でパソコン操作が可能になる『Virtual Desktop』がSteamで配信開始 – Mogura VR
VRでネットショップ体験 VRECの可能性 – Mikan 3Dソリューション
How virtual reality can create the ultimate empathy machine

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