スマートフォン、タブレット端末の次の展開として、
身に着けて使用するコンピュータ「ウェアラブル端末」が今後大きく普及するという見方が広がっています。
10年後には、スマホは消えるとまで言われているようです。
ウェアラブル端末の商品としては、
手を使わずにメッセージのやりとりや地図のナビゲーション、
周辺情報検索などが可能になるグーグルのメガネ型端末「グーグルグラス」や
メールや着信の通知を受け取ることができる
ソニーモバイルコミュニケーションズの腕時計型端末「スマートウォッチ」などが代表的な形として挙げられます。
既に数多くの商品が発表される中で、今回私が注目したのは他の製品とは少し違う、
”いつもは起動しない”ことで使用者を魔法使いに変える『Dorothy』
という開発中のウェアラブル端末。
このウェアラブル端末は、靴の踵に取り付ける小型のデバイスで、
アプリと連携し、オズの魔法使いのドロシーの様に踵を3回打ち鳴らすことでスマホが起動し
誰かに電話を掛けたり、位置情報を送れたりするというもの。
製品紹介動画(https://vimeo.com/109285103)
動画では、事前に登録しておいた連絡帳から誰かに電話をかけて
退屈な会話の途中に抜け出すことができたり、あるいは誰かに位置情報を送ることや、
アプリと連携してタクシーを呼ぶことが出来る機能を紹介しています。
ウェアラブル端末を単に
「着用するだけ=いつでも機能が堪能できる」
とするのではなく、
使用者にしかわからない”おまじない”を通じて人知れず機能が動作する
というところに何か悪いことを企むようなワクワク感が含まれています。
この”いつもは起動しない、必要な時にだけ”
というのが、とても便利だというふうに感じました。
これから私達の生活に大きく関わっていくウェアラブル端末。
ほとんどのものが、身に着け、常に私達の動きを感知、管理するものが多いように感じました。
その端末は私達に常に情報を与えてくれるけれど、必要以上の情報が常に入ってくることに
少なからずストレスを感じることもあると思います。
そのストレスのようなものを感じさせない作りが、Dorothyにはあるのだと思います。
今後、様々なウェアラブル端末が出てくると思われますが、
今回の端末『Dorothy』のように、“必要な時だけ魔法使いになれる”ような製品もあってもいいのではないかと思いました。
参考サイト
Google Glassアプリケーション開発の基礎知識(http://www.buildinsider.net/mobile/googleglass/01)
SONY公式サイト(http://www.sonymobile.co.jp/product/smartwear/swr50/)
アイデアの補助線(http://ryrientar.hatenablog.com/entry/2015/02/19/175753)
No.211 新年特集「10年後、スマホは消えるか」 (http://www.m2ri.jp/m_d_report/main.php?id=030120140101500)