「Next Worldー私たちの未来ー 感想」 G14034宮越絢子

2015年と30年後の世界。
この番組を見て、驚いたことが一つ。それは映画や漫画などで描かれていたようなことが未来の世界で起きようとしているということです。

空想の世界での出来事が現実に変わる・・・番組中に言っていた「進化は止まらない」は本当のことだなぁと思いました。

今回テーマになっていた「人工知能」。30年後の世界では人工知能が未来予測をして、いかに人間が無駄な行動をしないで快適に毎日を過ごすことが出来るように手助けをしてくれるらしい。
それは30年後の未来の話だと思っていたら、現在すでに人工知能が様々な場面で使われてると聞いて驚きました。
現に人工知能の予知で犯罪が減ったり、今まで無名のシンガーだった女性の歌がヒットしたり・・・
人工知能がこれからどんどん身近に、便利になっていくとなると、人間は人工知能が手放せなくなるのではないか?そう思ってしまうほど、人工知能の可能性は無限なんだと感じさせる内容でした。

「人工知能」の30年後の姿を見て、私はふとある妖怪漫画に登場するキャラクターと、それに関するお話を思い出しました。

いつも主人である少年のそばにいて、少年を護るために予知や体調管理のアドバイスをしたりする人工生命体のキャラクター。
人工生命体という名前で分かる通り、彼は生き物ではありません。ただ一人の少年を護るために作られたキャラクターです。
彼が護っていた少年は、飛び抜けた才能の持ち主が故に、生まれた時から折れたことがありませんでした。
しかし、ある出来事がきっかけで少年は自信をなくして途方に暮れます。
そんな少年に転機が訪れます。いとこが妖怪に狙われているから助けてほしい、という少女に出会うのです。初めて助けを求められた少年は、人工生命体に「今回は手を出さないでほしい」と頼みます。
ボロボロになりつつも何とか妖怪を退治することによって、少年は自信を取り戻す。

そんなお話なのですが、「人工知能」はあくまで手助けをするものであって、人間にしか出来ないことを考えていかないといけないというメッセージを聞いて、このお話を思い出したのです。
このお話には本来もっと深いものがあるのですが・・・それをお話しすると今回の話からそれてしまうので、ここで止めておこうと思います。

ここから私達が普段携わっている「デザイン」のお話に移ります。
ここでは「人工知能」を「デザイン」に例えてお話しします。

人の身に着けたり使っている「もの」はすべてデザイナーやクリエイター(もちろん本人手作りのものも含めて)が作り出したデザインです。
私は、デザインはその人の個性を表したり自分らしさを表現する材料だと思います。

もちろん、世の中には素敵なデザインはたくさんあります。
しかし、そのデザインをただ「有名なデザイナーがデザインしたものだから」とか「値段が高いものだからいいものだ」という考えで選んで身に着けると、個性がなくなると思うのです。

「人工知能」と同じように「デザイン」はその人の個性を表す手助けをするものであって、ただいいものを集めて身に着けただけで自分がよく見えるか?と言ったらそうでない気がします。
もちろん、それが自分の気に入ったデザインならぜんぜんありだと考えます。

たくさん人がいる中で、誰かに「あっ!いいデザインだなぁ」と思ってもらえるようなものを作り出すことが、私たちの目指すものだと思います。

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