G14037 Next World-私達の未来-感想

今から30年後の未来。
あなたは不安?それともわくわく?

そう番組序盤で問いかけがありましたが
番組を見終わって私が感じたのは、その両方でした。

今回のキーワードである”人口知能”、そして”未来予測”。
どちらも私たちの生活を手助けしてくれるとても便利なものです。
確かに効率的で、人間はより快適に生活をしていけるでしょう。
ですが、番組の中でも言っていましたが、そういった頼れる存在が
現れると、人間はそれに任せきりになり自分で考えることをしなくなってしまう
のではないかという不安を感じました。

番組内で、人工知能が材料を組み合わせて新料理を開発する、といった場面がありました。
しかも30年後の未来ではなくもう既に開発された機械の話です。
その機械の作った新しい料理を試食した人達は、
「とても美味しい」「こんな組み合わせ、人間には考えられない」
と言っていました。

音楽もそうでした。人間が作曲したものを人口知能が分析し、
ヒットするかしないかを判別する。
いずれ人口知能が音楽を作曲するようになるのではとも言われているようでした。

そういった例を見ていて、
私はそのうちデザインも機械がやってのけてしまうのではないかと思いました。

人が見ていて美しいと思う形、比率、バランス。
人工知能はそれを分析するところから始め、いずれは人工知能がデザインを作る日が来るのではないか。

番組のドラマの中で出てきた人口知能は、
人間には、人間にしか出来ないことがある。
という風な事を言っていたと思います。

人間にしか出来ないデザインのかたちとは何かを考えた時、
わたしが思いついたものは”個性、味、クセ”
という言葉でした。

当たり前ですが、人間はひとりひとり違います。
音楽でも料理でもデザインでもそうですが、
人間がものづくりをすると、無意識にその人の性格や癖のようなものが
作品にあらわれます。
私は、それが良く評価されるか悪く評価されるかは別にして、
こういったクセのようなものは人間にしか出せないものだと考えています。
その人の性格、個性、クセといったものが少しでも入っている作品は、
温かみを生み出すと思うのです。

将来、人工知能や未来予測といったものが
私達の生活に欠かせない日が本当に来るかもしれません。

ですが、それらに任せきりになるのではなく、
時には人工知能の力をかりて
自分にしか出来ないデザインの形をつくっていく。
そうすることによってより素晴らしいデザインを
作り出せていけると思うと、未来は不安でありながら、少しわくわくです。

〒545-0003
大阪市阿倍野区美章園2-23-9
© OCA Digital Design Course All Rights Reserved.